dirt 101 by kenazuma

初心者がダートバイクにのめり込んでいく記録です

ハードエンデューロレースに参戦してみた

前回の更新からどうしようもないくらい間が空いていますが、その間にネタだけは溜まっていっております。

実は今年4月末の日野ハードエンデューロのソフトクラス、7月中旬のWEX爺ヶ岳に参戦していました。まぎれもないオフ初心者がレースに出るということについて書いて行きたいと思います。

そもそもどうしてレースに出ることになった?

レースに出る直接的なきっかけは、レッスンを受けている姉弟子・兄弟子が結構レースに出ていて、練習は1年くらい続けた結果として一度出てみたら?と誘っていただいたことがきっかけです。

僕は普段服部さんというトライアルのチャンピオンだった方のスクールに通っているのですが、レースに出るとかなんとかいう前に、「オフロードバイクにしっかり乗れるようになりたい、これまで行けなかったところに行けるようになりたいし、できなかったことができるようになりたい」というのが通い始めた理由でした。兄弟子や姉弟子の皆さんは結構レースに出ているんですけど、最初はなんでレース出たくなるのかさっぱりわかりませんでした。

現時点で自分がどれくらいできるのか確認してみたくなった

スクールを1年も続けていると、始めた頃の赤ちゃんぶりに比べればハイハイくらいはできるようになってきて、「自分って今どれくらいできるんだろうか」を試してみたくなったんです。これがレースへの最初のモチベーションなので、競争に勝ちたい!というよりもある程度なにか達成したいという気持ちが強かったです。

スピードや順位ではなく、一人で完走できるか試してみたくなった

最初に出たレースがハードエンデューロだったということもありますが、もちろんエンデューロレースというとなかなかの山あり谷ありになるわけで、完走できないケースも十分あり得ます。私の場合、オンロードでレン耐というのに一度出たことはあるものの、いわゆるレースに出たことがほぼありませんし、一人で走りきることはそもそもやったことがありません。学生時代にもチームスポーツをやっていたし、一回どれくらい一人でやれるかやってみようと思いました。

一緒に練習していただける先輩方がいた

ここはかなり大きいのですが、実際に走る会場で一緒に練習に付き合っていただいた先輩方の存在は本当に大きかったです。そもそも、そのような環境がなければ、すごく基本的なことすらもわからず、出てみようという気持ちにもならなかったと思います。これから初めて出られるという方がいたら、できるだけ自分の体験や準備を共有したいですし、なんか役に立ってあげたいところです。もちろん、先輩への恩返しもしたいですね。

そうこうしているうちに、仲間の皆さんが「日野ハードに出る!」という話になってきて、どうもソフトクラスというのがあるらしいのでなんとかなるんじゃないかと思うようになりました。ちなみにエンデューロレースの種類についてはボッチさんの記事がとてもわかりやすいです。

オフロードバイク乗りが今エンデューロをやるべき5つの理由 - ぼっちバイカーのブログ

日野ハードエンデューロって?

ここで冷静になって日野ハードエンデューロについて見ていきます。

http://www.hino.hardenduro.jp/

http://www.hino.hardenduro.jp/img/20180429_soft&women.jpg

 最初にコースレイアウトをみたときには、なんとなくそれぞれのセクションに面白い名前が付いているんだなーと思うくらいのものでした。私が出ようとしていたソフトのコースについては、昨年のミディアムから考えて厳しいセクションが削られたものになるだろうと聞いていました。先輩方が日野で想定練習をされるとのことで、事前に数回ご一緒させていただいて練習しています。

 実際に走ってみると、私にとってはレース申し込みを後悔しかねないような難所の連続でした…特に降りに関しては、もはやフロントブレーキで制御できるようなものではなく、数回練習する中でエンジンを切ってクラッチを使ってリアブレーキ的に使うことでなんとかなるかもくらいで、私は練習中何度となく前のめりに前転してしまっています。  

登りも決して簡単ではなく、とにかくクラッチをつなぎ続けたまましっかり一定に開け続けることができないと、途中で失速すれば再スタートが難しい場所が多いです。

とにかく、初心者としては練習してなんとかする他はないので、前転を繰り返しつつも、アドバイスを頂きながら挑戦し続けておりました。

結局どうなった?

繰り返し練習にお付き合いいただき、当日も周囲から大きなフォローをいただいた結果、なんとか完走することが出来ました!

当日周辺の興奮気味のTwitterを集めてみると、こんな感じです。


なぜハードエンデューロだったのか

最初にオフに入って来た経緯の中で唯一の知り合いとして色々教えていただいたのが有名なハードエンデューロライダーの方だったことで、頭の中に常に引っかかって居たし興味があったと言うのが一番最初のきっかけでしょう。

もちろん、姉弟子兄弟子が出るタイミングだったので、背中を押されたというのも大きかったです。そうでなければ今もレースに出るとは考えてもいないことだと思います。皆さんには本当に感謝しております!

あとは、山で練習していて、最初は全くたどり着くこととができなかった場所やセクションをクリアできるようになった時の達成感が楽しく、スピードを競うよりも「頑張ればなんとかなる自分的には難所を頑張ってクリアする」という感じのレースの方が自分には合っていたからだと思います。そもそも遅いのでどんどん抜かれても気になりませんし、1周できたら完走・優勝(自分の中で)と思って取り組んでいました。

その後WEX爺ヶ岳にも出させていただき、とにかく暑い1日だったので熱中症一歩手前という感じでしたが、やはり先輩方に色々教えていただきながら、なんとか2周完走しました。この時のWEXは暑さとの戦いで、難しさというよりも体力的な限界に挑戦している感じになりました。WEXのようなクロスカントリーについても、自分なりの目標設定をしていると私としては同様に楽しめるということがわかった感じです。

(バテバテだったので、Twitterすらもあまり残っていなかったようです。。。)

家族の理解は重要だ

日野HED、WEX爺ヶ岳共に、実は奥様が現地までついて来てくれていて、キャンプしたり、みんなで宴会したり、もちろん応援してくれたりと付き合ってくれていました。おかげで何か気にすることもなく思い切り頑張れたのだと思い、本当に感謝しています!

家族と出かけるにしても、例えば宿を別途借りておくとか、周辺の温泉をチェックしておくとか、美味いお土産を探すなどしておくと、みんなで満足度も高いと思います。何より、本当に楽しんでいる所を見てもらうのが一番いいかもしれませんね。

やってみたら本当に楽しかったですよ!

今後も「これまでできなかったことをできるようになる」ことを目標にして練習したり、レッスンを受けたり、いくつかレースに出て見たりしようと思います。オフロードバイクというのは本当に狭い世界ではありますが、それだけにみんな仲間だというような気持ちもとても強く、自分が先輩方に色々教えてもらえたように、スキルを伝えられなくてもせめて準備や自分の通って来た道については、これから始める方にはお伝えできるようになれたらいいなと勝手に思っています。みんなで楽しみましょう!

トランポ検討記 vol. 2 : ピックアップトラックだとどうなる?

このところ仕事が終わり次第こればかり考えてますが、トランポ検討記が続きます。

前回、結局腕が上がらない私では狭い室内は厳しい、となるとトラックが候補として考えられると書きました。 今でもレンタカープランは諦めていませんが、喫煙車に乗るのはやはり抵抗があるというのが現状です。

dirt101.hatenablog.com

なぜトランポが要るのか、トラックでいいのか

そもそもなんでトランポなのか、ってことを考えると:

  1. 自走で体力が削られることを避けたい
  2. 自走では運ぶことができない荷物を運びたい
  3. そもそも自走できない車両を運ぶかもしれない

といったところでしょう。車中泊もできたほうがいいという話もあるんですが、それができるレベルならテントを出してキャンプしたほうが個人的にいいですし、おそらく諸々考えると私には宿泊できる遠征は極めて少ないと思います。1に関しては、どんな車であろうと自走よりは楽になるだろうと信じていますし、1〜3を満たすということが条件であれば軽トラを含むトラックでも問題ないと思います。

ちなみに、周囲でも圧倒的に人気があるのはハイエース・キャラバンといった大型ワンボックスになります。複数台+荷物でもいける積載性・いざとなれば車中泊も可能な居住性・でかさ故の乗り心地・特にハイエースは複数年多走行でも目減りしない価値(それ故盗難も多いらしいですが)、何と言っても屋根がある!諸々考えて一択だ!という人も多いです。

もしかすると、シリーズを通してレース参戦するとか、車両を入れっぱなしにすることをしたいとか、そういうケースではやはり大型ワンボックスがいいのだろうとも思います。工具を詰める量も違うでしょうし。

なんですが、いろいろ考えるとかなり厳しいと思って来ました。もちろん、現状のトランポ検討については自宅でも家族と話をしていて、結構我が家でも大きな話題です。私としてはもちろん、他の用途でも使うことができることを説明するわけです。例えば、我が家では結構キャンプに出かけたりするので、そういった用途でも大活躍だよね!という話をするわけですが:

  • ガソリンとかバイクで車が臭くなるんじゃないの?
  • 仮に旅行先でホテルに停める時とかちょっと恥ずかしくない?
  • この固そうな後部座席、大丈夫なんだっけ?(!)

などなどのごもっともな意見が出て来ます。これに私の腕の問題を掛け算で考えた場合、極めて狭い範囲だけが残されることになりました。

というわけでピックアップトラック

私は外資系で勤めているんですが、本社のかなりの人数がピックアップトラックに乗っています。本社はニュージャージーにあって、冬にはブリザードになったりもする地域ですが、近くにビーチもあったりして夏は海で楽しむというようなことも可能な場所です。冬の状況での通勤などを考えると、相当ガチのSUVでなければ到着もできません。たまに乗せてもらうこともあったりするわけですが、その度に「このデカさは日本ではありえないなぁ」と思っていました。Dodge RAM とか、Toyota TACOMA , TUNDRAとかですね。特に会社の創業者なんかは、「なぁKen, トラックライフはいいんだぞ!なんでも荷台にどんどん積んでな、海でも山でも季節問わず家族と出かけられるだろ。しかも快適だし、やっぱりクルマはでかいのに限るぞ、ハッハー!」とよく話してくれてました。その後私がオフロードバイクを始めた時も「やっぱりダートバイクもトラックがベストじゃないか!ハッハー!」と言ってました。(ほぼ完璧な翻訳)

実感はなかったものの、こうやって週末を楽しむライフスタイルは私も好きだし、こんなふうにできたらいいねーと漠然と思っていました。

 ただし、日本では基本的に売ってませんね。輸入車の中古か、あるいはThe貨物といった面持ちの中古かしか存在しない感じでした。輸入車中古も探せばいいのがあるのかもしれませんが、いかんせん価格がシャレにならないものが多いです。

そんな中、日本でも大変久しぶりにピックアップトラックが2017年に発売されました。ハイラックスです。

toyota.jpもちろん安い買い物ではありませんが、輸入車SUVみたいにひっくり返るような値段ではありません。グレードによって3,267,000JPY〜3,742,200円(税込)というところで、なんだかんだで乗り出しプラス25万円くらいみておけばメンテナンスやオプション含めて乗り出しという感じみたいです。

実はというか、最初からわかっていたことではありますが、決定的な問題があります。デカいんです。車幅1,855mm車高1,850mmまではともかく、車両総重量2,835kg全長5,335mm最小回転半径6.4m(MercedesのS-Classのロングボディでも6mは切ります。ハイエースのスーパーロングで6.3m。)これだけデカいと、問題が二つ出て来ます。

  1.  駐車場の問題
  2. 実際の公道での運転の問題

 私の場合、マンション住まいで機械式駐車場ですから、そもそも1の問題で当初は妄想でしかありませんでした。2にももちろん不安はあります。

なのですが、ある日管理人さんと話をしていた時に「自宅でも駐車する方法はある」ということが判明し、細かいことは書きませんが非合法な方法ではなくて駐車スペースを確保できる可能性があることがわかりました。そうなってくると、2がどれほどのものなのか、とても気になって来ます。ので、とりあえずディーラーさんに行ってみる事にしました。

ハイラックス実車、デカっ!

そもそもたくさん取り扱っている車ではないので、現物を見たこともすれ違ったこともまだありません。そのため、付近のToyotaディーラーさんを探していると、三鷹まで行けばみることができるとわかりました。いつものYSP三鷹の近くなので、それほど遠くありません。そこには試乗車はないものの、ベーシックグレードのXというモデルが展示されていました。

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第一印象は予想通り「デカっ!」という感じでした。写真ではなかなか伝わりにくいですが、先日軽規格の大きさに改めてびっくりしたように、クルマって自分の想像よりも実際見てみるととても大きく感じることが多いです。実際に見たハイラックスは威圧感たっぷりでした。

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肝心の荷台ですが、寸法は長さが1,520mm、最大幅が1,565mm、最小幅が1,105mm、高さが480mmとのことです。リアゲートは大人が乗ろうとビクともしないレベルです。(メーカーも耐荷重は公表していないようですが、積載制限の500kgとサイズから考えて、載せる過程で壊れることはないだろうということでした)この中で問題になるのはもちろん長さです。軽トラだと1,940mm(ジャンボサイズでも1,650mm)あるものが、1,520mmしかないので、必然的に積載時にはテールゲートを開ける事になります。

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正確に現場で測ったことはありませんが、肘から中指の先までほぼ40cmくらい。公式ページによれば、テールゲートを開けた場合の全長は約5,740mm(全長5,335mm+約405mm)とのことでした。その筋の方からの情報によれば、全長の1.1倍までの荷物は見出しは道交法的に問題ない(たまに見かける赤い布を垂らす必要もない)とのことなので、ハイラックスの場合は5,868mmまでは大丈夫、つまりテールゲートからタイヤがはみ出ていようとも10cmまでなら問題なし、という事になるようです。

ただし、構造上奥の二つの角にはタイヤハウジングが飛び出しているので、奥の幅は1,105mmにとどまります。感覚的には、1台なら余裕、2台なら苦労する幅じゃないかと思いました。(デッキサイズの詳細はこちら

テールゲートにバックカメラがついている構造なので、テールゲートを開けた状態だとバックカメラが使えませんし、ディーラーでは「開けたままでは走れません(意訳:ディーラーでは責任もてません)」と言われていますので注意が必要です。つまり、5,740mm+αをミラーと慣れで駐車する事になります。これはなかなかハードルが高いかもしれません。

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こちらはベーシックグレードの車内ですが、まず運転席と助手席はかなり広いです。私はほとんど目線の高い車に乗ったことがないので、車高が高い位置に座るのは新鮮な感じがしました。リクライニングも十分ですし、私はベーシックグレードでもシートは贅沢なくらいだと思いました。リアシートはすぐ後ろが荷台である関係でバックシートはかなりキャスターが立ってますが、結構座りごごちもよく、私が座った限りではA-Classなんかよりは広いかもと感じました。天井の広さのせいもあると思います。リアシート自体をチップアップして後ろに倒してしまえば、どうしても濡らすことができない荷物を載せるスペースにもなります。私のホムセン箱を余裕で二つ、後方視界遮ってもよければ4つは積めそうでした。

家族の印象はもちろんデカい、けど格好いいよね、という好感触でした。よし、出だしは悪くないぞ。シートに座った感じも問題なさそうな感触だったようです。

ハイラックス試乗、あれ?

ショールームで写真をパシャパシャ撮ってはしゃぐ私を見て、もちろん営業担当の方は名刺とカタログをくれて、よければこの店舗まで試乗車を持って来ますのでご連絡ください、と最後に付け加えられました。おぉ、店舗間移動させてくれるのね!(当たり前なの?)というわけで、サイズによる運転の問題がどんなものなのか、後日実際に試乗して来ました。

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乗せてもらったのは上級グレードのZグレードで、しかもTRDのオプションパーツが色々ついてるやつでした。私としてはあまり外装のオプションには興味がありませんので関係なしです。

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この試乗車にはオプションのベッドライナーがついていました。触ってみると思った以上にツルツルしていて、バイクの積載を考えるとちょっと滑りそうな感じがしました。きっとサードパーティのゴムマットとかを敷いた方が幸せな感じがします。一方装着されていた荷台上に被さるスポーツバーは、もしかするとタイダウン時にも効力がありそうな良さげな代物でした。でも単品で100,000JPYもするみたい。。。無理。

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内装はもはや完全にSUVという感じで、エアコンもオートだし、シガーソケット二つもあるし、クルーズコントロールやら、衝突安全関連のほにゃららやら、色々付いてました。なにやら悪路走破性に関わるような諸機能も上級グレードに標準装備されているらしく(4WDトラコンやらリアデフロック、聞いたことはありますが実体験はありません)、多分そんな奴をベーシックにオプションつけるくらいなら上級グレードにしとけ的な設定なんでしょうね。遠征先でぬかるみにはまるというような投稿もよくSNSで見るので、あった方がいいんでしょう。

で、実際にディーラーから出て走り出してみました。最初はおっかなびっくり相当大回りで道路に出ます。そりゃそうなるよね…でも、しばらく自分の家までの慣れた道のりを走ってみると、道走ってる限りは今の車と感覚変わらない、むしろ目線が高い分運転しやすい!という感じでした。スペック上も車幅はそれほど変わらないからかもしれません。ビビった自分、どこ行ったのよ、と。個人的に気に入ったのは、左前にニョキッと生えてる触覚的なダブルミラーってやつ。前がどこまで行けるのか、左がどこまで寄せられるのか、ギリギリまで見えるので、これがあればサイドミラーだけで着座位置から遠い左を合わせるより確実にできる感じがしました。前から他の車にもなんでこんなもんついてるんだろと思ってましたが、初めてはっきり効果を実感できました。

ディーゼル2,400ccということでうるさいかどうかというと、80kmくらいまでしか出してませんがあまり気になるレベルではなかったです。乗り心地も想像よりはるかに良くて、ギャップや工事中のあれた路面を走ったりすると今の車よりも柔らかく乗り越えてる感じがしました。

駐車できるのか?

自宅まで走ってきたのは、自宅の地下駐車場に停めてみるためです。これをやれば道路上で問題がなくても大きさで問題があればわかります。

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これも結論から言うと問題ありませんでした。リヤオーバーハング(後軸からリアエンドまで)1,185mm(現在乗ってるC-Classはホイールからが短いので気になる)、フロントオーバーハング965mmということで、やはり長さに不安がありましたが、長い方のリアを車止めに当てても駐車スペースには十分収まってホッとしました。リアカメラがありますが慎重に下げてみると、リアカメラ表示上の赤い線よりさらに先に50cmくらいは余裕があるようで、もうすこし奥まで入れても問題ないようです。この辺りは実際の場所で車庫入れしてみたりして確認した方がいいと思います。

駐車場内では、さすがにいつもなら切り返し不要の場所でも、一度は切り返す必要がありました。この辺りの使い勝手をどう考えるかも判断のポイントですね。

ディーラーに戻ってから、荷台に立たせてもらったんですが、こんな感じです。

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車高にプラス1メートルくらい、キャビンの天井は荷台に立った腰の位置くらいになります。荷台高845mmですから、2,400mmくらい?高さを確保できれば、積載したままで天井をくぐれる感じでしょうかね。(Feb. 5th 2018 修正、荷台高とテールゲートまでの地上高を勘違い。荷台の床から荷台のゲート上までの高さが480mmで、荷台地上高は845mm)

で、どうすんだよ?

うぅ、欲しい。。。結局これまで「デケェのが偉ェ」とする複数のボスと長時間仕事をして来たので、刷り込まれているのかもしれませんが、結局カッコイイので気に入ったということですね。しかし、多くの友人からは「当初の目的と違う」「荷台が小さいなら意味がない」「維持費が高そう」とこれまたごもっともな意見もいただいています。

しかし、どうしようもないとは言わないが、かなり高い買い物です。スペースの確保にもコストはかかります。スペースの件はなにを買っても同じなんだけども。

そして大きな問題、ハイラックスは人気なので9ヶ月待ちです。9ヶ月て!Betaもそこまで待たんよ!

ランニングコストなんかもありますので、まだまだ悩みつつ、次のポストで両極端な軽トラあたりと比べてみたいと思います。でも、気に入ってなければこんなに長いブログ書きませんよ!

というわけで、ブログを引っ越してからバイクに乗ってる記事があまりありませんが、まだ少しトランポ検討記が続きます。

トランポ検討記 vol. 1:とりあえずレンタカーに載せてみる!

さてトランポです。レッスンに来ているほとんどの姉弟子兄弟子の皆さんは、やはりトランポできています。なので終わられたら着替えて爽やかに帰宅されるわけですし、前泊したりすることもあられるようで。

このところの寒さでは、高速道路で長距離を自走するのは相当限界を感じます。恐らく、季節が良くなっても距離を走る疲労感は変わらないでしょうし、レース参戦なんてことになればもはや待った無しです。

##要注意##この記事はあくまでも私の記録です。全てのケースで当てはまるわけではありません。今後より良いやり方や正しい方法があれば順次更新します。##要注意##

まずは最低限必要なモノを揃える

ということで、まずは必要なモノを手に入れるところから始めます。もちろんいきなりトランポを買ったりできないので、レンタカーから始めるわけですが、それでも必要なものはあります。

1. ラダー

バイクを載せて車の荷台まで到達させるためのハシゴです。みんな大好きアストロプロダクツなんかには定番のラダーがありますね。とにかくこれがないと絶対に積載できません。私の場合は知り合いの方から使っていないというラダー一本と後述のタイダウンをセットで譲ってもらいました。私のラダーは軽トラのゲートに引っ掛けるような「鍵爪」が付いているようなタイプのものです。このタイプだとフロアに対してフラットに置けないことが多いので、爪がついていないものが人気のようですね。

 

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2. ラチェット式タイダウンベルト

大きなガチャガチャと動くラチェットがついていて、ベルトをそこに通して機械的に巻き上げ、がっちり締める事ができるものです。私が譲ってもらったものは4m級の長いものだったのですが、短いものも必要になりそうだったのでAmazonで追加入手しました。使い分けは人それぞれだと思いますが、実際に積載編で書いていきます。

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3. ホームセンターで買う箱

通称「ホムセン箱」ですが、手前の二つはわかるとしてなんでこれが必要になるかというと、ラダーが二本ないからなんです。ラダーは折りたためますが、それでもかなりの大きさのものなので、相当余裕のある車両でないとかなりスペースをとります。

ですが、ラダー一本のみでは積載することはかなり難しいです。なぜなら、荷台に向かって登って行く途中でバイクは当然上を向いて行くので、それに合わせて自分も背伸びをするなり、荷台に飛び乗るなりして合わせていかないといけなくなるからです。トラックの荷台ならタイミングよく飛び乗ったりもできるかもしれませんが、屋根があれば頭を打つ可能性も高いですね。なので、ホムセン箱を使って手前に「階段」を作り、これを登りながら積むわけです。

この際気をつけないといけないのは、もちろん人間が上に乗っても大丈夫なレベルの頑丈な箱を選ぶ事です。モノによっては蓋がペラペラだったりもしますので注意が必要です。私はコーナンで対荷重100kgと書いてあるものを買ってみました。

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積むための車を借りる

次に車がないと話になりません。私にとって全く初めての積載になるわけですが、大きく分けて積載できる車両は5パターンくらいあります。

 

1. 軽トラ

2. 軽バン

3. ライトエース・バネット・ボンゴなどのミドルサイズ貨物

4. ハイエース・キャラバンなどの王様貨物

5. 夢のピックアップトラック

 

なんかになります。現実的には、借りられるのは1〜4ですね。先生から勧められたのは軽トラです。やっぱり屋根がないですし、引っ掛けるフックなんかもたくさんありますし、最初はここからだろうと。はい、全くその通りなんですが、借りてみたのは「軽バン」です。おい、言うこと聞け!てなもんですが、私としては、とりあえず一番難しい条件で積めれば他も余裕でできると感じられるんじゃないか、と思い、敢えて一番狭い奴に積んでみようと思ったんです。軽バンが単純に好きと言うのもあるんですけどね。

で、これを借りるわけですが、一番近い歩いて行ける距離に24時間営業のニッポンレンタカーがあったので、そこで借りました。積載練習用に6時間借りて税込5,400円でした。丸一日24時間借りても7,560円。最大手ですから、他は同じか安いくらいでしょう。ネットで前日に予約してもあっさり予約でき、大手の余裕を感じましたです。

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下準備

実際に載せる前に、まずは少々下準備です。

ラダーを固定する

「ラダーをしっかり固定していないと、エンジンかけて乗せた時に後方へ射出することになる」と何度か聞いた事があったので、社内のフックを使って短めのタイダウンで固定しました。これで後方には飛んでいかないだろうと思い、荷室に爪を置いて積もうとしたのですが、ラダーにフロントタイヤを乗せた瞬間に前方向にずれてしまいました。そのため、荷台の手前のバンパー部分にタオルなどを敷いてラダーの端を乗せて固定して積み始めると上手くいきました。このSuzukiのエブリィは荷室地上高は650mmです。

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この固定位置は、基本的に荷台のセンターに合わせることになると思いますが、斜めに入れることを考えて少し右にセットしたりもしてみました。結論としては、今のところ真ん中に置いて積んでおき、多少左に倒すくらいで良いみたいです。

ホムセン箱を階段代わりにセットする

バイクの左に立つことになるので、左にホムセン箱を置きます。この時、滑って箱が吹っ飛んだら元も子もないので、滑り止めがあったほうがいいですね。私の場合は大きめの箱なので、バンパーにつける形でセットしました。

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フロントフォークを縮める

私のセローはフロントフォークも突き出しているので、そのままでもギリギリ入ると思われますが、入れてから倒してハンドルが上がる(左に倒せばハンドルを切ると右側が高くなる)ことも考えて、フロントフォークを 縮めることにしました。

短い方のタイダウンでフォークの下端にベルトをかけ、ハンドルにもう一方を引っ掛ける事で締めてフォークを縮めます。(この過程でフォークブーツが破れて、インナーチューブの傷からオイルシールからオイルが漏れているのが判明してしまいました…)この状態ならばかなりフロントが低くなってますので、荷室内の取り回しも楽になります。

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おそらく、前日なりに荷物を準備してテキパキやれば、15分位で準備できるでしょう。

実際に積載

ようやく実際に積載します。勢いをつけてエンジンなしで載せる方法もあると思いますが、その場合は後ろで押したり最悪のケースで支えてくれる人とやると良いと思います。私は1人でやったので、エンジンをかけて半クラを使ってゆっくりと載せました。レッスンを受けて随分半クラを練習していたのでよかったですが、やる場合はくれぐれも慎重にいきましょう。いきなりバイクを車内に放り込んでしまいかねません。

箱の階段を登った状態で前輪が荷台に入れば、より一層慎重にフロントの行き先を決めましょう。私のセローのサイズだと、センターに入れて少し左に振って、助手席(軽バンなら大抵前に立たんでしまえます)にぶつけるように進めます。後輪が乗った時点でエンジンはキルスイッチで切り、ニュートラルに入れてスタンドを立てしまう、あるいは傾けるだけでハンドルが天井や側面につっかえて止まるでしょう。側面ドアを開けて前輪位置を手回しなどでも調整できると思います。

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私のセローはリアがフェンダーレスなので、タイヤが後端になりますので、これをバックドアで押さえてしまえば固定できてしまいます。

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積載についても、慣れていれば15分、下準備を入れて30分も考えておけば問題ないのではないでしょうか。最初は1時間とか見ておけば余裕でしょう。

結局軽バンでいいのか 

結論から言うと積載できますし、問題ないと思います。載せてから固定できる状態に至るまでに狭い中で頑張りますが、そこは軽であるので仕方ないですね。

私の場合、右腕が事故でバンザイ位置までは上げられなくなってるので、腰を折った状態でハンドルに手をやるのはかなりきつかったです。でも普通の人なら大丈夫でしょう。背の高い人やあらゆる意味で大きい人は軽ではちょっときついかもしれませんね。

長距離を走るのは厳しいという意見もありますが、自走とは比べられません。使用頻度も考えて、軽はなかなか良い選択肢だと思います。駐車スペースも小さくてすみますし。

しかし貨物レンタカーには問題があった

ここまで順調だったのに、私的には致命的なことがありました。レンタカーで貨物車だとほぼ喫煙車なんです。ごくたまに禁煙車のバンがありますが、調べてみると極めて例外的です。最大手のニッポンレンタカートヨタレンタカー、オリックスレンタカーあたりは全て禁煙車の設定がありません。Times car rentalやニコニコレンタカーあたりは非常に稀ですが禁煙車の設定があります。

この点はわたしにとって致命的です。借りる車を遠くまで取りに行けば、運が良ければ禁煙車、歩いて行ける近くの24時間営業の業者は喫煙車のみ。。。貨物に乗る人は喫煙者が多い、ということなのかもしれませんが、もしこれがイメージで決めてるなら是非改善していただきたい!そもそも売る時の値段も違うでしょうに。オリンピックまでに禁煙都市Tokyoを!ですよw

窓を開けて我慢して喫煙車に乗るかとも考えますが、この観点からも次回はバンではなく、軽トラにしてみようと思います。軽トラであればフォークを縮める手間もありませんし、少しくらいの汚れは全く気になりません。シートはただの板なのでとてもじゃないですけど快適とは言えないでしょうが、クッションでも持ち込めばなんとかなるでしょう。

というわけで、次回は軽トラ+おそらく喫煙車対策編となる予定です。(Feb. 4th 2018 : 諸事情でピックアップトラック編となりました。)

2018年もオフロードで楽しく笑って過ごします

2018 Hatena Blog 始めます

これまでのWordpress.com(Serow / 1190Adventure)からHatena Blog に引っ越しました。2017年の頭にSerowを購入してからは、服部先生のレッスンに通い続け、山遊びを楽しんでおります。姉弟子兄弟子の皆さんは基本的に段違いに上手なので、ヒヨコレベルながらなんとかついて行っています。

現状のSerow250の状況

そうやってレッスンを楽しんでいく中で、私のSerow250も少しずつ形を変えてきました。現状だとこんな仕様です:

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2018年始のSerow250

タイヤ周辺

まずタイヤは前後IRCのツーリストです。セローのカスタムとしては定番のようですね。いつも山に入るときには空気圧を前0.7切るくらい、後0.4切るくらいまで落として走っています。潰れて面でグリップしてくれるので、ノーマルに比べて断然グリップしてくれます。(ノーマルタイヤもライフが長くて良いタイヤだと思います)これを装着する際に、フロントスプロケットをノーマルの15Tから14Tにして、スプロケット自体が小さくなったことによって少しだけチェーン全体を後ろにずらし、クリアランスを確保しています。フロントは結構ギリギリで、石を噛むといつもガボッって言ってるので少し間を開けたいです。

吸排気系

吸排気系でいうと、まずはSP忠男のPowerBoxを導入しました。もともとトルクが太いセローではありますが、ポンとパワーが出るようになる感じでとてもいい買い物でした。この後FMFのPowerCoreマフラーを入れて、とても抜けが良くなったことで若干相殺された感じがありますが、すごくいい音(!)のするマフラーなので、低速でもエンジンの挙動がとてもわかりやすく、性能云々の前にすごく効果がありました。抜けの良さからか回転の伸びも良くて、ひねっただけパワーを取り出せる感じがします。これをつけてしばらくしてから、エアークリーナーカバーの蓋を穴あけ加工しました。かなり吸入音がする用意なったので、回した時などはしっかり吸気できるようになったんじゃないかと思います。FMFはいつもの転びっぷりですぐにボコボコにしたくなかった(交換時のノーマルマフラーはボコボコでした。。。)ので、ACERBISのサイレンサープロテクターをつけました。

ハンドル周辺

車体周りでいうと、まずはハンドル周辺でZETAのアーマーハンドガードXC-PROプロテクターとの組み合わせで設置。これがなかったら山に行くたびにレバーを折ってます。最初は普通のハンドルマウントで取り付けていましたが、大きな衝撃が加わるとハンドガードごと回ってしまってブレーキラインを圧迫することがあるようなので、トップブリッジに直づけするようなタイプのマウントに変更し、剛性感が増しました。まだまだ転びます、という人には必須の装備だと思います。フロントブレーキは繊細な操作ができるようにノーマルの過敏な状態からは少し緩めていて、常にブレーキをある程度かけている感覚を得やすくしています。あとは可倒式のミラーですが、当初はAmazonで中華ミラーを買っていたものの現在はDRCのミラーにしています。中華ミラーはミラー付け根の蛇腹の部分が外れやすいので。。。初めて間もない頃にがっちり前転したことがあり、そのせいでメーター周りを取り替えてます。これとスプロケット交換のために走行距離がよくわからなくなってますが、おそらく現在5,000kmくらいでしょう。

その他車体周辺

あとの車体周りとしてはY'sギアのアンダーガードを納車時につけたくらいなのと、リアフェンダーSpeedTechのフェンダーレスキットを組んでシュッとさせたくらいであとはノーマルです。そうそう、今日ステップをDRCのワイドステップにしたんだった。早く効果を試してみたいです。2次エアー導入の仕組みはデバイスごと外しました。多少は軽くなったのかもしれません。あとはバッテリーをリチウムバッテリーに変えてさらに軽量化してみたいです。

結局Serow250どうなん?

私にとってはアドベンチャーをカウントしないでオフロード1台目のバイクなので、そもそもあまり比較にはなりませんが、今からオフロード始めるという人がいたら、迷わず最後の新車をゲットするか中古をゲットするかをお勧めします。とにかく、なんでもできます。普通のロードツーリングからキャンプツーリング、林道ツーリングやアタックツールイング、果てはエンデューロレース参戦やトライアルごっこまでできます。やれることの幅がこんなに広いバイクも珍しいと思います。

KTMやハスク、Betaのようなエンデューロレーサーやトライアル車に比べたら「重い」わけですが、200km自走して山を駆け巡って(転けて)その後200km自走で帰るとかも普通にできますし、とにかく頑丈です。最近は、外装のプラスチックは別(傷だらけになりますが、買ったとしても安い)として、本体はどうやったら壊れるのかわかりません。重いのにもそれなりに理由はあるのかなと思いました。トランポを使うようになるまでにはまだまだ時間がかかりそうですし、当分セローで遊ぶことになりそうです。

最近の動画


off-road gang lesson replay : Dec 30th 2017

こんな調子です。

2018も泥んこで楽しみたい

最近は、ヘトヘトになって帰ってきて「寒いー」とか「あうー」とか言いながら装備を玄関で脱ぎ、洗えないものに靴用の消臭スプレーをぶっかけ、ウェア一式とヘルメットの内装を洗濯し、そのまま風呂に入るのがルーチンになっています。その日は熟睡、体脂肪率も下がりますw 45歳で泥んこになって喜んでいるわけですが、もちろん場所にもよるとは思うのですがオフロード乗ってるみなさんや会場、メーカーのみなさんもとにかく「楽しんで」「笑って」います。準備をしながら笑い、すっ転んで笑い、チャレンジに成功して歓声をあげて笑い、やいのやいの言いながら飯を食いつつ笑い。。。殺伐とした感じは皆無です。私はまだまだヒヨコレベルなので、とにかくゼロからチャレンジできやれることが増えていくことがとても楽しく、笑いが絶えません。2018年も泥んこになって笑い続けようと思います!