dirt 101 by kenazuma

初心者がダートバイクにのめり込んでいく記録です

トランポ検討記 vol. 1:とりあえずレンタカーに載せてみる!

さてトランポです。レッスンに来ているほとんどの姉弟子兄弟子の皆さんは、やはりトランポできています。なので終わられたら着替えて爽やかに帰宅されるわけですし、前泊したりすることもあられるようで。

このところの寒さでは、高速道路で長距離を自走するのは相当限界を感じます。恐らく、季節が良くなっても距離を走る疲労感は変わらないでしょうし、レース参戦なんてことになればもはや待った無しです。

##要注意##この記事はあくまでも私の記録です。全てのケースで当てはまるわけではありません。今後より良いやり方や正しい方法があれば順次更新します。##要注意##

まずは最低限必要なモノを揃える

ということで、まずは必要なモノを手に入れるところから始めます。もちろんいきなりトランポを買ったりできないので、レンタカーから始めるわけですが、それでも必要なものはあります。

1. ラダー

バイクを載せて車の荷台まで到達させるためのハシゴです。みんな大好きアストロプロダクツなんかには定番のラダーがありますね。とにかくこれがないと絶対に積載できません。私の場合は知り合いの方から使っていないというラダー一本と後述のタイダウンをセットで譲ってもらいました。私のラダーは軽トラのゲートに引っ掛けるような「鍵爪」が付いているようなタイプのものです。このタイプだとフロアに対してフラットに置けないことが多いので、爪がついていないものが人気のようですね。

 

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2. ラチェット式タイダウンベルト

大きなガチャガチャと動くラチェットがついていて、ベルトをそこに通して機械的に巻き上げ、がっちり締める事ができるものです。私が譲ってもらったものは4m級の長いものだったのですが、短いものも必要になりそうだったのでAmazonで追加入手しました。使い分けは人それぞれだと思いますが、実際に積載編で書いていきます。

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3. ホームセンターで買う箱

通称「ホムセン箱」ですが、手前の二つはわかるとしてなんでこれが必要になるかというと、ラダーが二本ないからなんです。ラダーは折りたためますが、それでもかなりの大きさのものなので、相当余裕のある車両でないとかなりスペースをとります。

ですが、ラダー一本のみでは積載することはかなり難しいです。なぜなら、荷台に向かって登って行く途中でバイクは当然上を向いて行くので、それに合わせて自分も背伸びをするなり、荷台に飛び乗るなりして合わせていかないといけなくなるからです。トラックの荷台ならタイミングよく飛び乗ったりもできるかもしれませんが、屋根があれば頭を打つ可能性も高いですね。なので、ホムセン箱を使って手前に「階段」を作り、これを登りながら積むわけです。

この際気をつけないといけないのは、もちろん人間が上に乗っても大丈夫なレベルの頑丈な箱を選ぶ事です。モノによっては蓋がペラペラだったりもしますので注意が必要です。私はコーナンで対荷重100kgと書いてあるものを買ってみました。

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積むための車を借りる

次に車がないと話になりません。私にとって全く初めての積載になるわけですが、大きく分けて積載できる車両は5パターンくらいあります。

 

1. 軽トラ

2. 軽バン

3. ライトエース・バネット・ボンゴなどのミドルサイズ貨物

4. ハイエース・キャラバンなどの王様貨物

5. 夢のピックアップトラック

 

なんかになります。現実的には、借りられるのは1〜4ですね。先生から勧められたのは軽トラです。やっぱり屋根がないですし、引っ掛けるフックなんかもたくさんありますし、最初はここからだろうと。はい、全くその通りなんですが、借りてみたのは「軽バン」です。おい、言うこと聞け!てなもんですが、私としては、とりあえず一番難しい条件で積めれば他も余裕でできると感じられるんじゃないか、と思い、敢えて一番狭い奴に積んでみようと思ったんです。軽バンが単純に好きと言うのもあるんですけどね。

で、これを借りるわけですが、一番近い歩いて行ける距離に24時間営業のニッポンレンタカーがあったので、そこで借りました。積載練習用に6時間借りて税込5,400円でした。丸一日24時間借りても7,560円。最大手ですから、他は同じか安いくらいでしょう。ネットで前日に予約してもあっさり予約でき、大手の余裕を感じましたです。

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下準備

実際に載せる前に、まずは少々下準備です。

ラダーを固定する

「ラダーをしっかり固定していないと、エンジンかけて乗せた時に後方へ射出することになる」と何度か聞いた事があったので、社内のフックを使って短めのタイダウンで固定しました。これで後方には飛んでいかないだろうと思い、荷室に爪を置いて積もうとしたのですが、ラダーにフロントタイヤを乗せた瞬間に前方向にずれてしまいました。そのため、荷台の手前のバンパー部分にタオルなどを敷いてラダーの端を乗せて固定して積み始めると上手くいきました。このSuzukiのエブリィは荷室地上高は650mmです。

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この固定位置は、基本的に荷台のセンターに合わせることになると思いますが、斜めに入れることを考えて少し右にセットしたりもしてみました。結論としては、今のところ真ん中に置いて積んでおき、多少左に倒すくらいで良いみたいです。

ホムセン箱を階段代わりにセットする

バイクの左に立つことになるので、左にホムセン箱を置きます。この時、滑って箱が吹っ飛んだら元も子もないので、滑り止めがあったほうがいいですね。私の場合は大きめの箱なので、バンパーにつける形でセットしました。

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フロントフォークを縮める

私のセローはフロントフォークも突き出しているので、そのままでもギリギリ入ると思われますが、入れてから倒してハンドルが上がる(左に倒せばハンドルを切ると右側が高くなる)ことも考えて、フロントフォークを 縮めることにしました。

短い方のタイダウンでフォークの下端にベルトをかけ、ハンドルにもう一方を引っ掛ける事で締めてフォークを縮めます。(この過程でフォークブーツが破れて、インナーチューブの傷からオイルシールからオイルが漏れているのが判明してしまいました…)この状態ならばかなりフロントが低くなってますので、荷室内の取り回しも楽になります。

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おそらく、前日なりに荷物を準備してテキパキやれば、15分位で準備できるでしょう。

実際に積載

ようやく実際に積載します。勢いをつけてエンジンなしで載せる方法もあると思いますが、その場合は後ろで押したり最悪のケースで支えてくれる人とやると良いと思います。私は1人でやったので、エンジンをかけて半クラを使ってゆっくりと載せました。レッスンを受けて随分半クラを練習していたのでよかったですが、やる場合はくれぐれも慎重にいきましょう。いきなりバイクを車内に放り込んでしまいかねません。

箱の階段を登った状態で前輪が荷台に入れば、より一層慎重にフロントの行き先を決めましょう。私のセローのサイズだと、センターに入れて少し左に振って、助手席(軽バンなら大抵前に立たんでしまえます)にぶつけるように進めます。後輪が乗った時点でエンジンはキルスイッチで切り、ニュートラルに入れてスタンドを立てしまう、あるいは傾けるだけでハンドルが天井や側面につっかえて止まるでしょう。側面ドアを開けて前輪位置を手回しなどでも調整できると思います。

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私のセローはリアがフェンダーレスなので、タイヤが後端になりますので、これをバックドアで押さえてしまえば固定できてしまいます。

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積載についても、慣れていれば15分、下準備を入れて30分も考えておけば問題ないのではないでしょうか。最初は1時間とか見ておけば余裕でしょう。

結局軽バンでいいのか 

結論から言うと積載できますし、問題ないと思います。載せてから固定できる状態に至るまでに狭い中で頑張りますが、そこは軽であるので仕方ないですね。

私の場合、右腕が事故でバンザイ位置までは上げられなくなってるので、腰を折った状態でハンドルに手をやるのはかなりきつかったです。でも普通の人なら大丈夫でしょう。背の高い人やあらゆる意味で大きい人は軽ではちょっときついかもしれませんね。

長距離を走るのは厳しいという意見もありますが、自走とは比べられません。使用頻度も考えて、軽はなかなか良い選択肢だと思います。駐車スペースも小さくてすみますし。

しかし貨物レンタカーには問題があった

ここまで順調だったのに、私的には致命的なことがありました。レンタカーで貨物車だとほぼ喫煙車なんです。ごくたまに禁煙車のバンがありますが、調べてみると極めて例外的です。最大手のニッポンレンタカートヨタレンタカー、オリックスレンタカーあたりは全て禁煙車の設定がありません。Times car rentalやニコニコレンタカーあたりは非常に稀ですが禁煙車の設定があります。

この点はわたしにとって致命的です。借りる車を遠くまで取りに行けば、運が良ければ禁煙車、歩いて行ける近くの24時間営業の業者は喫煙車のみ。。。貨物に乗る人は喫煙者が多い、ということなのかもしれませんが、もしこれがイメージで決めてるなら是非改善していただきたい!そもそも売る時の値段も違うでしょうに。オリンピックまでに禁煙都市Tokyoを!ですよw

窓を開けて我慢して喫煙車に乗るかとも考えますが、この観点からも次回はバンではなく、軽トラにしてみようと思います。軽トラであればフォークを縮める手間もありませんし、少しくらいの汚れは全く気になりません。シートはただの板なのでとてもじゃないですけど快適とは言えないでしょうが、クッションでも持ち込めばなんとかなるでしょう。

というわけで、次回は軽トラ+おそらく喫煙車対策編となる予定です。(Feb. 4th 2018 : 諸事情でピックアップトラック編となりました。)