前回の更新からどうしようもないくらい間が空いていますが、その間にネタだけは溜まっていっております。
実は今年4月末の日野ハードエンデューロのソフトクラス、7月中旬のWEX爺ヶ岳に参戦していました。まぎれもないオフ初心者がレースに出るということについて書いて行きたいと思います。
そもそもどうしてレースに出ることになった?
レースに出る直接的なきっかけは、レッスンを受けている姉弟子・兄弟子が結構レースに出ていて、練習は1年くらい続けた結果として一度出てみたら?と誘っていただいたことがきっかけです。
僕は普段服部さんというトライアルのチャンピオンだった方のスクールに通っているのですが、レースに出るとかなんとかいう前に、「オフロードバイクにしっかり乗れるようになりたい、これまで行けなかったところに行けるようになりたいし、できなかったことができるようになりたい」というのが通い始めた理由でした。兄弟子や姉弟子の皆さんは結構レースに出ているんですけど、最初はなんでレース出たくなるのかさっぱりわかりませんでした。
現時点で自分がどれくらいできるのか確認してみたくなった
スクールを1年も続けていると、始めた頃の赤ちゃんぶりに比べればハイハイくらいはできるようになってきて、「自分って今どれくらいできるんだろうか」を試してみたくなったんです。これがレースへの最初のモチベーションなので、競争に勝ちたい!というよりもある程度なにか達成したいという気持ちが強かったです。
スピードや順位ではなく、一人で完走できるか試してみたくなった
最初に出たレースがハードエンデューロだったということもありますが、もちろんエンデューロレースというとなかなかの山あり谷ありになるわけで、完走できないケースも十分あり得ます。私の場合、オンロードでレン耐というのに一度出たことはあるものの、いわゆるレースに出たことがほぼありませんし、一人で走りきることはそもそもやったことがありません。学生時代にもチームスポーツをやっていたし、一回どれくらい一人でやれるかやってみようと思いました。
一緒に練習していただける先輩方がいた
ここはかなり大きいのですが、実際に走る会場で一緒に練習に付き合っていただいた先輩方の存在は本当に大きかったです。そもそも、そのような環境がなければ、すごく基本的なことすらもわからず、出てみようという気持ちにもならなかったと思います。これから初めて出られるという方がいたら、できるだけ自分の体験や準備を共有したいですし、なんか役に立ってあげたいところです。もちろん、先輩への恩返しもしたいですね。
そうこうしているうちに、仲間の皆さんが「日野ハードに出る!」という話になってきて、どうもソフトクラスというのがあるらしいのでなんとかなるんじゃないかと思うようになりました。ちなみにエンデューロレースの種類についてはボッチさんの記事がとてもわかりやすいです。
オフロードバイク乗りが今エンデューロをやるべき5つの理由 - ぼっちバイカーのブログ
日野ハードエンデューロって?
ここで冷静になって日野ハードエンデューロについて見ていきます。
http://www.hino.hardenduro.jp/
最初にコースレイアウトをみたときには、なんとなくそれぞれのセクションに面白い名前が付いているんだなーと思うくらいのものでした。私が出ようとしていたソフトのコースについては、昨年のミディアムから考えて厳しいセクションが削られたものになるだろうと聞いていました。先輩方が日野で想定練習をされるとのことで、事前に数回ご一緒させていただいて練習しています。
実際に走ってみると、私にとってはレース申し込みを後悔しかねないような難所の連続でした…特に降りに関しては、もはやフロントブレーキで制御できるようなものではなく、数回練習する中でエンジンを切ってクラッチを使ってリアブレーキ的に使うことでなんとかなるかもくらいで、私は練習中何度となく前のめりに前転してしまっています。
登りも決して簡単ではなく、とにかくクラッチをつなぎ続けたまましっかり一定に開け続けることができないと、途中で失速すれば再スタートが難しい場所が多いです。
とにかく、初心者としては練習してなんとかする他はないので、前転を繰り返しつつも、アドバイスを頂きながら挑戦し続けておりました。
結局どうなった?
繰り返し練習にお付き合いいただき、当日も周囲から大きなフォローをいただいた結果、なんとか完走することが出来ました!
当日周辺の興奮気味のTwitterを集めてみると、こんな感じです。
人間は応援されると頑張れる生き物だ。皆様、本当にありがとうございます! #yamaha #serow250 #offroadgang #HED https://t.co/HehrvZV6gN
— Ken Azuma@WEX勝沼90D#745 (@kenazuma) 2018年4月29日
昨日の日野HEDソフトで、ヒンヤリキャンバーにてガッチリとワイドステップに枝がはまり込んでスタックしていたところ、マーシャルさんがノコギリで枝を切ってくれて脱出できました。本当にありがとうございました! pic.twitter.com/aftw7pVJGU
— Ken Azuma@WEX勝沼90D#745 (@kenazuma) 2018年4月30日
日野ハードエンデューロ春の陣、ソフトクラスで無事2周完走致しました!自分なりにかなり達成感ありました!助けていただいた皆さん、お世話になった皆さんありがとうございました! #HED pic.twitter.com/B5pKOVPcq8
— Ken Azuma@WEX勝沼90D#745 (@kenazuma) 2018年4月29日
安定のジャンケンの強さで商品いただきました! #HED pic.twitter.com/p2wSnEiweX
— Ken Azuma@WEX勝沼90D#745 (@kenazuma) 2018年4月29日
最近「自分の限界に挑戦してある達成感を得る」なんて事はほぼなかったように思う。年齢を重ねればなおさらのことだが、今回の日野ハードエンデューロではそれがあった。HEDの難所をクリアするフォーマットがそうさせるのかも。本当に貴重な体験をしました。関係者の皆様に重ねてお礼申し上げます。 pic.twitter.com/UEBlvp8c1W
— Ken Azuma@WEX勝沼90D#745 (@kenazuma) 2018年5月2日
なぜハードエンデューロだったのか
最初にオフに入って来た経緯の中で唯一の知り合いとして色々教えていただいたのが有名なハードエンデューロライダーの方だったことで、頭の中に常に引っかかって居たし興味があったと言うのが一番最初のきっかけでしょう。
もちろん、姉弟子兄弟子が出るタイミングだったので、背中を押されたというのも大きかったです。そうでなければ今もレースに出るとは考えてもいないことだと思います。皆さんには本当に感謝しております!
あとは、山で練習していて、最初は全くたどり着くこととができなかった場所やセクションをクリアできるようになった時の達成感が楽しく、スピードを競うよりも「頑張ればなんとかなる自分的には難所を頑張ってクリアする」という感じのレースの方が自分には合っていたからだと思います。そもそも遅いのでどんどん抜かれても気になりませんし、1周できたら完走・優勝(自分の中で)と思って取り組んでいました。
その後WEX爺ヶ岳にも出させていただき、とにかく暑い1日だったので熱中症一歩手前という感じでしたが、やはり先輩方に色々教えていただきながら、なんとか2周完走しました。この時のWEXは暑さとの戦いで、難しさというよりも体力的な限界に挑戦している感じになりました。WEXのようなクロスカントリーについても、自分なりの目標設定をしていると私としては同様に楽しめるということがわかった感じです。
(バテバテだったので、Twitterすらもあまり残っていなかったようです。。。)
家族の理解は重要だ
日野HED、WEX爺ヶ岳共に、実は奥様が現地までついて来てくれていて、キャンプしたり、みんなで宴会したり、もちろん応援してくれたりと付き合ってくれていました。おかげで何か気にすることもなく思い切り頑張れたのだと思い、本当に感謝しています!
家族と出かけるにしても、例えば宿を別途借りておくとか、周辺の温泉をチェックしておくとか、美味いお土産を探すなどしておくと、みんなで満足度も高いと思います。何より、本当に楽しんでいる所を見てもらうのが一番いいかもしれませんね。
やってみたら本当に楽しかったですよ!
今後も「これまでできなかったことをできるようになる」ことを目標にして練習したり、レッスンを受けたり、いくつかレースに出て見たりしようと思います。オフロードバイクというのは本当に狭い世界ではありますが、それだけにみんな仲間だというような気持ちもとても強く、自分が先輩方に色々教えてもらえたように、スキルを伝えられなくてもせめて準備や自分の通って来た道については、これから始める方にはお伝えできるようになれたらいいなと勝手に思っています。みんなで楽しみましょう!