dirt 101 by kenazuma

初心者がダートバイクにのめり込んでいく記録です

CRF125Fっていう楽しいバイクがあるよ。その4:持病編

In previously, on this blog series...

dirt101.hatenablog.com

dirt101.hatenablog.com

dirt101.hatenablog.com

早くも第4弾、今回は「持病編」です。CRF125Fには何らの持病もありません。とにかく頑丈、どんなに派手に崖落ちしようと壊れやしません。持病を持つのは、ライダーの方です。

ステップアップという呪縛=持病

CRF125Fに乗っていると、そろそろステップアップしたいなぁという思考が出てきます。多くの人たちの考えていることは、「このバイクの特性のままでもう少しパワーが出るようになったようなバイク欲しいな」という極めてワガママな考えです。僕もそう思うし、悩み続けます。夜毎他社のバイクのウェブを繰り返し見たりします。なのですが、結論から言うと僕の知る限り、日本で普通に手に入る範囲でこの条件を「全て」満たすバイクは存在しないと思っています。

なぜCRF125Fを選んだのか

どうしてCRF125Fに乗ろうと思ったのか。

  • フルサイズの車格では自分には扱えないと思った
  • フルパワーなバイクはとてもじゃないが使いこなせないと思った
  • 優しいバイクでオフロード走行に慣れたい
  • 僕も私もドワーフ族だ
  • かわいいバイクの方がいいじゃないか
  • メンテナンスするの面倒だしできるだけやりたくない
  • HONDAかっけーよ

などなど色々な理由でCRF125Fを選ぶわけですが、そこに立ち戻ってみると次の選択肢を考えるのは非常に難しいのがわかると思います。そもそも、「CRF125Fだから全てを使い切って乗れるようになった」なんてそう簡単にはならないと思うんですよね。あいつ、なかなかなんでもできますよ。

いつもご一緒しているみなさんの中には「CRF125Fで行けない坂もセクションもSHIRAIにはほぼない」と言い切る方もいて、確かにその人が乗ると全てが猛烈にスムーズに動いていくんです。(もちろんその本格派筆頭はフルサイズでもめっちゃ上手いんですが)

なにか実家のしきたりか、持って生まれた宿命でフルサイズで全日本に出なければならない業を背負っている、のであれば別ですが、普通に今乗っているCRF125Fで楽しいということを再度何度でも思い出したいところです。

「その後」の選択肢とは

それでももし乗り換えをするということであれば、よくある方向性と機種をあげてみようと思います。以下は全く個人的な感想であり、どれもしっかりと時間をかけて乗ったことがあるわけではありません。全くもってどの車両もディスるつもりは全くありません。流れとして、単なる持病の発作として乗り換える先ではないよということで読んでもらえたらと思います。

YZ125X

www.yamaha-motor.co.jp

僕も私もケンジさんのようなサンダーサウンド=蝉音を出して坂を駆け上ってみたい。YZ125Xはその価格も相まって特に若い方がたくさん乗ってるバイクです。跨らせていただいたりすると、乗車ポジションだとどうしようもなく車高が高すぎるということもなく、問題ならフロントフォークを突き出したりリンクで下げたり、シートをぺったんこにしたり、あるいはサス屋さんにお願いしてサスそのもので下げたりと工夫の方法はあります。

モトクロッサーであるYZ125の兄弟車であり、引き出されたパワーがかなりのものなのは、先日行われた2024全日本ハードエンデューロ選手権R-2CROSS MISSION KEGON HARD ENDUROでも最上位クラスのインターナショナルクラスで完走しているライダーがいることでもわかります。

乗っている人が多いのでノウハウも多く、アフターパーツも豊富なのでとても良い選択肢だと思います。CRF125Fからの移行において大きく違うのは:

  • フルサイズの車格
  • セルがない
  • 低速トルクに頼るのではなく、カチ回して走る2stの乗り方

というところです。2stという時点で全くの別物と考えた方がいいですが、セルがないのがかなり厳しいところに感じます。ですが、先ほどのインターナショナルクラス完走ライダーは1年ほどしっかりCRF125Fでバイクの扱いを練習されてからYZ125Xにステップアップされて、見事な結果を出されています。俺の龍はこれなんだ、という人はとても多いです。でも、全く違うバイクなんだと理解しましょう。

KX112

www.kawasaki-motors.com

僕も気づいたらこのページを見てしまっているという、持病の中の咳き込みくらいの頻度で気になるやつです。YZ125Xみたいなやつに乗ってみたいが、いうてもフルサイズの車格は自分には厳しい、じゃあこれならどうだ、ってなもんでCRF125Fの次に買われるバイクとしても多くの方が選択されてます。

その結果として悩まれている方が多いのも事実です。なんせCRF125FはHonda Sesing搭載(嘘)のバイク任せでどんどん前に進んでくれる頼もしいやつなんですが、KX112はツンデレもいいところで「正しく操作しないなら1mmも前に進まないわよ」とばかりに突き放してくるらしいです。

ただ、それだけにうまく乗りこなせた時の喜びが大きいバイクでもあるんだと思います。僕がこれを買いそうになった時には全力で止められましたが、何しろ車体もかっこいいし、しかもちょっと値段が上がったとはいえ税込みで473,000円、50万きってるスーパーミニです。そりゃ気になりますよね。YZ85などの小排気量に比べて余裕もあるみたいです。

基本はYZ125Xの特性と似てるんだと思いますが、それ以外のポイントとして:

  • 水冷でラジエターがある
  • 2stなので混合オイルの準備の必要がある

などがあります。ラジエターがある以上ラジる(ラジエター圧壊)の可能性は常にあります。世の中から失くなる前にどうしても2stサウンドをこの手で絞り出したいんだよぅ!という人にはオススメしたいです。

Beta X-Trainer 250/300

betamotor.jp

すでにそのイメージもないかと思いますが、僕は2台クロトレを乗り継いでいます。生涯これでいいんじゃないかと思っていたバイクです。ライダーも多いですし、仲間内でたくさんノウハウがあるようなバイクですね。Betaさん(というかワイズさん)は会社メーカーの中でも部品配送は爆速だし、たくさん在庫もしてくれているので安心して破壊、じゃなかった乗り続けることができるのもありがたいです。

「これはアレですね、2stなのに4stっすね」というあまりにも有名なセリフの通り、2stなのに4stっぽい、いつまでも低回転でデロデロとトルクが出続けるような特性があります。

そしてセルがあります。キュルボン。乗り初めの私はセルを使いまくってよくバッテリーアウトしたりしてましたが、普通の人が乗ればそんなこともないはず。250でもびっくりするほどパワーがあり、300だと3割り増しくらいに感じるくらいでした。

というフルサイズ2ストロークな訳なんですが、私にはどうしてもでかく、かつクロトレほどのパワーが必要になる局面はなかったと思われます。(少なくともその時点では)もちろん低速でパワーがあるところを生かして走ればいいわけですけども、僕にとってはクロトレに乗っていた時よりもCRF125Fに乗り始めてからの方が奥まで進んでいくことができるようになったし、疲労度もまるで違いました。

いまだに試乗会なんかでちょっと乗ると、あぁこれこれこの安心感、という感じでいい感じのパワー感だし、もしかしてまた将来乗るかもと思ってしまいますね。でも私の場合は、その前にCRFでバイクを扱うことや乗った状態でアクションすること自体をもっと練習しようと思っています。

4st エンデュランサー

YZ250FXCRF250RXといった4stエンデュランサー。BetaKTMにもありますよね。4st/FI/セルありというような感じでそのまま大きくなって欲しいと思うとこの辺りも脳裏によぎります。

決定的に違うのは、まー重いですよね。排気量も色々ありますが、250くらいだと結構簡単にパスっと止まってしまったりすることも多いみたいです。試乗した感じでも国産勢はそんな感じがしました。BetaのRR4Tなんかだとこういうのがほとんどなくて、350辺りだと股下でデカいものがグワングワン動いているような感覚も少ないんですが、やはりあれを谷側に倒してしまった時に絶望感を想像すると厳しいなと思います。(巨人族は別)

でもやっぱり4stでぶっとい排気音でグイグイ坂を登っていくのとか見るとかっこいいなと思いますよね。2stとは違ったかっこよさがあります。欲しくなっちゃうよね。これが車体80%になったサイズで出ないかなって思っちゃうんだよな。

TT-R125LWE

www.yamaha-motor.co.jp

結構真面目な話、CRF125Fからのアップグレードで極めて現実的なのはTT-R125なんじゃないかとは思います。車体もサスも、もうちょっとだけCRFよりいい感じになってるし、多少大柄な人でも乗れる余裕があります。アフターパーツも多いですよね。

でもキャブです。それが色々いじりたい人、セッティングを変えたい人にはとてもいいと思います。山で倒せばガソリンは漏れますし、セッティング間違えればおかしなことになりますが。何より、今現在CRFで次TT-RなんだったらCRFのままで良くね?と個人的には思います。Yamahaっぽくてかっこいいけどね。

Sur-ron Light Bee X / Ultra Bee

www.sur-ron.jp

随分変わってしまうけれど、もしかしたら特性とか気軽さが似てて乗り換えるとしたら候補になるのかもと思うのが電動です。どちらもめっちゃ軽くて、車重はバッテリーを足してもCRFより軽いです。Sur-ronは日本に来てからも結構時間が経っているので、NAGMOTORSさんとかjon it.さんのようにノウハウを蓄積しているショップも増えてきてますよね。僕も一回しっかり試乗してみたいなと思います。お値段はそれなりにしますけど、エンジン車とはまた違った面白さがありそうです。

エンジン車のCRFですが、メンテナンスは以前書いたように最低限で済むので電動のメンテナンスフリーというところのアドバンテージはちょっと薄いかなと思います。クラッチないという構造は好みが分かれるところになりそうです。Light BeeでもUltra Beeでも、タイヤの選択肢を広げるためにはホイール交換はしたくなるのかな。

個人的にはシュイーンという音しかしないのはミライな感じはするけど、ちょっと寂しいなとは思ってしまいます。

トライアル

もう思い切ってトライアルとかどうですか!僕も実はトライアル車持ってて、こっそりレッスン出たりしています。びっくりするほど軽い車体にハイパワーなエンジン。別にトライアル競技的な乗り方でなくっても山遊びでもトライアルは楽しいです。トライアルで覚えた操作の仕方とかはやっぱりエンデューロにも生きてくる(私はすぐに忘れてしまいますが)ので、食わず嫌いにならずに一度やってみるといいですよ。

僕の仲間の一人はCRFに結構長く乗ってたんですが、その後BetaのEvoに乗り換えて「ミニモトの上位互換はフルサイズのレーサーじゃなくてトライアル車だと思う」って言ってました。僕も納得できるところがあります。

僕がメインで乗りに行ってるオフロードパークSHIRAIは本来はトライアル場で、もちろんトライアルの先輩方がたくさんいます。興味があったらレンタルもできるのでちょっと乗ってみると面白いんじゃないかと思いますよ。

この持病には特効薬はないが、CRFに長く乗るほど納得感は出てくる

結局、人間は迷います。んでもって、なんか別のバイクも欲しくなります。なんだろね、この感情は。底なしだよね。

アズマ個人としてはそんな持病を抱えつつもしばらくCRF一本で頑張っていって、主要なHEDレースの初級クラスくらいは制覇できるようになっていきたいと思っています。40代後半で初めてなかなか上達せず、特にずば抜けた体力もセンスもなく、ただオフロード乗ってるのが好きだというだけのオッサンでもそれくらいまではできるよ、というのをCRF125Fと証明したいと思っています。

1年以上乗ってみると、乗れば乗るほど納得感がありますし、できることも前に比べれば増えてきました。僕には僕なりの目標があって、そろそろ留年してるSHIRAI-Xも卒業したいですし、自分で決めた目標や方向性に沿ってCRFと達成できたら、自然と次を考えたりこのまま乗りたいと思ったりするんだろうなと想像しつつ、この持病とも付き合っていきたいなと思っております。

というよな持病の話でした。次はなんだろう、めっちゃ簡単なメンテナンスの話かな。

CRF125Fっていう楽しいバイクがあるよ。その3:カスタム編

In previously, on this blog series...

dirt101.hatenablog.com

dirt101.hatenablog.com

第3弾のカスタム編です。本体の値段が安いってこともあって、まぁやっぱりなんやかんやカスタムしたくなるところです。実際問題ノーマルのままだとちょっと心配っていう場所もあります。なんですが、僕が結構強調してお伝えしたいところとしては「このバイクは吊るしの状態でめちゃくちゃ完成度が高いので、すぐ幸せになります。Ready to be happy.」ということです。なのでしばらく乗ってみてから色々手をつけても全く問題ないと思います。ここからは僕のCRF125Fの現在の仕様をベースに参考までに書いていきます。

とはいえ、以前Xの方で結構真面目に書いていたので、そちらを加筆修正する感じです。

ハンドル

まずはハンドルです。一説には「立ちゴケしても曲がる」と噂されているノーマルハンドルですが、HEDやります!とかでなければ一旦ノーマルがひん曲がってからでもいいんじゃない?というのはすでに書いたとおりです。僕のはZetaのCXハンドルバーでやつです。

大人が乗るならやっぱりポジションは調整したほうがいいかなと思うんですが、このハンドルはそれほど純正から位置が大きく高くなるってわけではないです。気持ち余裕ができるくらいの違い。TT-Rと比べた時によく目にするのは、体が大きな人だとCRFは膝とハンドル周りの距離が短くて座った時にかなり窮屈なんですよね。ステップが随分前についているのも関係していると思います。

ステップ位置は構造上ちょっと変更しにくい感じになっているので、ハンドルの高さはライダーの体格に合わせて変えると良いと思います。(すでに乗っている人でハンドル変えていたら、ちょっと乗せてもらうのがいいんじゃないかな)

アンダーガード

次はアンダーガード。僕はメインがSHIRAIなのでこれがついてないとすでに大破してると思います。純正でついてくるスキッドプレートは小さなスコップくらいの鉄板で、ハードなところだと不安感があります。車高が低いので、どうしても腹を打ってしまうことも多いんですよね。

モノはZetaのEDスキッドプレートを使ってます。ステーが付いてて直付けにならないし、しっかり分厚いのでオススメです。SHIRAI勢でもつけている人は多いパーツですね。

ハンドガード

ハンドガードはガッチリ固定するアーマーハンドガードみたいなやつを好む人もいますが、僕は少しでも軽い方がいいのとハンドル周辺がガチガチに固まるのが好きではないのでAcerbisのトライフィットにしています。バーエンドのところはしっかり固定されているので、ハンドルが点灯時に埋まってしまうということはありません。大きな衝撃が入るとステーごと回転しますが、それくらいでも十分普通のケースではレバーやマスターも守ってくれるので、僕は気に入ってます。

クラッチ

ZAPのクラッチパーチを使っています。ワイヤー引きの宿命で途中で調整したくなった時にもクリック感のあるダイヤル調整でやりやすいですし、他の製品みたいになんとなく重くなったりもしない軽快なタッチです。僕はまだレバーを折ったことはないんですが、レバーのみも部品で取れるみたいです。

クラッチが純正のままだと、本当に簡単に根本からポッキリ折れます。レース中に折れてしまって一足固定で走り、途中でパドックまで戻って交換した思い出もあります。純正は長くて軽くて良いところもありますが、レースでもヤマ遠征でもクラッチだけは変えておきたいよなと思います。

ブレーキレバー

ブレーキレバーはArcにしています。クロトレの時も使っていて安心の一品。

僕のように下手だと数限りなく転ぶし、時にはぶん投げてしまってダメージを負うこともあるわけですが、そのようなケースでもArcのレバーは折れることはありませんでした。グニャッて曲がるんですが、元に戻ってくれる感じです。Arcを純正のホルダーにつけて使っています。根本もゴム部分はレバーに合わせてカットしてもらいました。

マフラー

僕はノリフミを使っています。なにしろパンチのある音になります。低速のツキは明らかに良くなって、ウィリーとかもしやすくなりました。Xでも書きましたが、「アズマさん、音だけフルサイズになりましたね」と現在地が分かりやすいということで評判です。チタンじゃなくてステンレスのモデルでも性能は変わらないみたいなので、ほんの少し重いくらい気にならないという人はステンレスで十分じゃないかと思います。CRFはFIなのでマフラーつけてもセッティングできるわけでもないですし気楽なもんです。ちなみに僕は純正も回せば結構いい音してたと思ってます。純正がバチボコになってから交換してもいいんじゃないかな。

Xではチェーンガードも紹介していましたが、本格的にはスイングアームの取り付けの弱っちいところを溶接しない限り最終的な解決にはならないので今回は載せないでおきます。純正状態だと単なる簡単な板がついてるだけなので、すぎにひん曲がって自動的にチェーンを外しにかかってきます。

サスペンション[2024/3/13 updated]

前後サスペンションエッジの大人スプリングです。明らかに最後で踏ん張るようになってくれて、下りで怖くなくなりました。油面をもっと上にしたらイイらしいという話を聞いたので15mlほどそれぞれ油面を上げてみたらもっと良くなりました。標準状態だとやっぱり大人が乗るとフルボトムしますし、交換できるならやった方がいいと思います。油面調整は手軽だと思うのでこっちから始めてもいいかもしれませんね。

フットペグ[2024/3/13 updated]

Zetaのワイドステップにしてます。なくても死なないけど、結局ミニモトだから車高の低さによってガレとかいくとステップは激突する可能性が高くて、純正だと心許ないです。これはガッチリしててブーツの足裏にしっかり食いついてくれますしおすすめです。

フットペグを交換していてもやはり激突させることは僕の場合多いんですが、部品として相当強いのか、ステップブラケットの方がクラック入ったりしたくらいでかなり頑丈です。

スタックベルト[2024/3/13 updated]

ミニモトは最悪持ち上げたりして脱出できることも多いので、スタックベルト前後は必須です。轍にはまり込む、リアだけ持ち上げて位置をいい場所に変える、どうしようもなくなって引っ張ってもらう、どのシチュエーションでも絶対にスタックベルト(a.k.a エチケット)が必要になります。

リアはよくあるタイダウンベルトの先につけるループになってる紐を、シートの裏のボルトに括り付けてるだけ。(むちゅうさんに教えてもらった!)これで十分です!

フロントもなんでもイイけど、僕のはお仲間に編んでもらったハンドメイドで非常に可愛らしいやつになってます!(ありがとうございます!)

タイヤ[2024/3/13 updated]

リアタイヤiRC iX-09W GEKKOTA を使っています。とにかくこれにしておけば間違いないタイヤ。空気圧は練習で0.3、本番で0.25くらいで使ってます。ミニゲコタ以外で聞くのはMX14で、こちらもマディレースだととてもいいと聞きます。前提として僕はタイヤの違いを微妙に感じ取れるような感覚を持ち合わせておりませんが、標準のチェンシン?からミニゲコタに変えた際には流石にその違いがはっきりわかりました。根っこでも岩でもありがたく食いついてくれますよ。

そもそもミニなんで選択肢は少ないんですが、これでちょっと違うとなるならばずいぶん速度域が高いんだと思います。HEDならコレ一択だと思います。

フロントタイヤはなかなか減らないんですが、ずっとVX10を使っています。フロントこそ僕はどれでもよくわからんという感じなので、もしかして純正のままでもいいのかな??

ホイール[2024/3/14 updated]

アルミホイールZetaのZ-Wheelです。 純正のハブとかは再利用してリムだけを組むタイプのやつですね。純正の鉄リムは純正ハンドルと並んですぐひん曲がるらしいです。ハンドルもホイールもやればもちろんイイけどぶっ壊れてからでもイイと思います。でも黒リムだとしまって見えてかっこいいよ。(初日から傷だらけだけど)

もう一社、AGATさんのアルミリムもかなりいい感じらしいです。軽くて丈夫ってやつ。リンク先の写真見るとわかりますが、かなり見た目が変わった印象になるんですよね。リムを組む作業は大変らしいので、よくわかってるショップでお願いするのが良いと思います!

デカール

最後は、なんか一個だけやるとしたらこれかなと思うデカールです。僕は39motorさんにお願いしてDESIGN ONEというインドネシアのメーカーのセミオーダーのものを使っています。キラキラ素材もあって、かなり目立ちますよ。

CRF125Fは車両も多いですから、自分のバイクだと一目でわかるような外装にするのはとてもおすすめです。愛着も湧きますしね。

そんなこんなの第3段でした。次は第4段、持病編です。マシンのではなくて、人間の持病(!?)の話になります。

CRF125Fっていう楽しいバイクがあるよ。その2:メリット編

シリーズCRF125Fその2です。前の記事はこちら:

dirt101.hatenablog.com

今回はCRF125Fのメリットを書いていこうと思います。こういうの書く時って大抵、メリット・デメリットを両方書くことになるんですが、このバイクの場合はデメリットは全てメリットに変わります(!)のでメリットだけです。

小さい車格

ミニモトだから当たり前ではあるんですが、車格が小さくて足付きは最高にいいです。完全に昭和のドワーフ族の僕でも膝が曲がるくらい余裕があります。(元々ミニモトに乗るサイズでない脚長族の人や、体格の大きい人だと膝が窮屈になったりする可能性はあります。その場合はハンドルをスペーサー入れて上げてしまうとか工夫は必要です。)

それってどういうメリットになるのかってことなんですが、まずは「安心感」につながります。どういう形でとっ散らかったところで足をついて立て直せるはずだという安心感です。特にサワを走っている時なんかでは顕著になります。SHIRAIでは小柄な女性もたくさん125Fでバリバリ難所行ったりしてます。こちらは私(170cm/70kg/足は昭和の短め)の足つき具合です。19インチでもこんなバイクは他に存在しません。自分がマニーみたいな体格になったと錯覚するほどです。

もちろん、全体に小さいわけですから軽いです。スペックの車重でいうと88kgで「あれ?そんなに軽くないのでは?」なんて思いますが、実際取り回してみたり、引き起こししてみたり、どハマりしちゃってパワープレイしてみたり、谷側決めて引き起こしたりしてみればその差は歴然、フルサイズとは比べ物にならない軽さです。ホイールベースが短いですから、フルサイズだと立ち往生してしまいそうな細かいウッズでの取り回しとか登りの折り返しなんかでもつまることなくスイスイいけますよ。

そもそもフルサイズのレーサーが日本人の体格に合わせて作られているとは到底思えないです。エルツとかルーマニアックスとかみてると外人ライダーが簡単にバイクを振り回すシーンを何度もみますが、サイズ比だけでいえば同じような体験をすることが可能です。

あえてデメリットとなるとしたら、車高が低いのでステップが引っかかりやすかったり、カメ状態になりやすかったりしますが、そうなったらなったでヒョイと持ち上げたりすることも可能だったりするので問題なしです。

メンテナンス

CRF125Fは4stのバイクですから、当たり前ですが乗る前にオイル混合して給油する必要がありません。この一手間は結構乗り始める時に面倒だし、そもそもミックスタンクだって準備する必要があります。CRFならガソリン入れて走り始めるだけです。シンプル。

僕は全てのメンテナンスをショップにお願いしてしまうタイプですが、そういう時のお願いって:

  1. エアクリの清掃・交換
  2. エンジンオイルの交換
  3. 壊れてしまった部品の交換
  4. 定期的な交換・メンテナンスが必要な部分

なんかが多いです。このうちエアクリーナー(エアクリ)ですが、構造上結構クローズドになっているので、そんなに汚れることがありません。ただし、標準の状態だとエンジンオイルのブリーザーパイプがエアクリボックスにつながっているので、このままウィリー練習したり転倒したりすると流れ出たエンジンオイルでエアクリがベチャベチャになってしまいます。なので大気開放すると良いです。僕の場合は写真のように自動チェーン注油状態にしてもらってます。

先日も相当乾いたところで長時間乗ったからエアクリ汚れてるかな?とショップで開けてみたらそこまで問題位なるレベルでもなかったので外してササっと汚れ払ってそのまま戻してもらいました。購入して1年以上経ってますが、清掃交換はこれまで一度、その時も念の為ってくらいの感じでした。ガチのレーサーとなればそんなわけにもいかず、数回乗ったら交換するわけですからその手間も大きいです。

エンジンオイルの方は1リットル(規定は交換時は0.85Lなんだけどどうせブリーザーから漏れるので使い切ってしまいます)交換で、レース出る時は直前に交換、出てなければ4~5回乗ったら交換くらいの感じです。指定オイルはG1っていうそんなにグレードの高いやつじゃないのでなんでもいい気がしますが、回さなきゃ坂とか登ってくれない車両なので、ヒロコーのHardEnduroくらいにしておくと安心じゃないかと思います。ここの手間は同じですね。

壊れてしまった部品の交換ですが、まずはここで効いてくるのは「国産メーカー」というところです。配送が早く、部品も安いです。例えば:

  • 左のステップブラケット 3,300円
  • チェーンアジャスター+ナット 250円
  • ハンドルスイッチASSY 4,890円
  • クラッチレバー 1,890円(全て税抜)

って感じです。Beta乗ってた時のことを考えるとどれもかなり安い。しかも到着までが早くて、週末に壊れて月曜日に手配したら大体水曜日にはショップに到着してるって感じです。(ここはBetaさんもめちゃくちゃ速かった)部品待ちで乗れませんなんてことはそうそう起こることがありません。

このバイクのエンジンは中国で別の車体にも使われているらしく、オイル交換もずっとされずにカブみたいな使い方して10万キロとか乗ったりされてるようなので、そう簡単に壊れたりすることはないでしょう。そろそろ腰上開けて〜とかピストン+リング交換して〜とかそういうのがありませんです。

メンテナンスに手間がかからないと、それだけ乗ることだけに集中できます。仮に壊れてしまったとしてもお財布への負担は小さいです。それに、このバイクはほとんどの部品が鉄製です。アルミなんて軟弱な金属は使っていないので、そう簡単には壊れません。僕のが壊れるのは乗り手のスキルと走っている環境(サワ・岩盤など)のせいであって車両のせいではないです。

燃費が良すぎる

CRF125Fは、インジェクションのバイクです。キャブのバイクって(僕もオフロード初めて知りましたが)構造上どんどんガソリンが流れていってしまいます。でもインジェクションだと一切そんなことは起こりません。なので山の中で倒しまくったとしてもガソリンが減ることもなく、そもそもこのエンジンは本当に燃料が減りません。河川敷のコースみたいになっているところでめっちゃ回して乗ったなという時でタンクが半分くらいになってるかなって感じ、1日SHIRAIで楽しく走ったくらいだと3分の1くらいしか減っていません。

2st乗ってる時に比べて、明らかに携行缶への給油回数は減っていて、逆に忘れてしまうようになってきました。

粘る

このバイク以上に粘るバイクというのは、少なくとも僕は経験がないし、周りの皆さんもほぼ同じ意見です。エンストしかけてて一番グリップのいいような状態が永遠に続くような粘りを見せてくれます。こちらの動画をご覧ください。

これはCGC大町というレースで有名なチャレンジヒルというヒルクライムセクションです。当日はコンディションが良かったのでしっかり登ることができたのですが、勢いよく倍くらいのスピードで追い抜いていく他のレーサーたちが途中でとっ散らかってやり直しておりますが、全く止まることなくその遅いままのスピードで登り続けていくことができます。

ヤマで切り返したい時とか、急に斜度の強くなるところとか、この粘りで何度助けられたかわかりません。仮にエンストしたとしたもセルがあるのですぐに何事もなく再始動できるのも大きなメリットですね。セルはインジェクションとも相まって、冷えてる時でも間違いなく一発でかかってくれるので積み込み時などにも助かります。

そんなにスピードが出ない

これってメリットなのか?と思うでしょうが、間違いなくメリットです。レーサーも乗ってましたが、とてつもない推進力に体が持っていかれるばかりで遅れていってしまいますし、そんなにスピード出たら怖くないですか?回したら回したで「ムーンムンムンムン」というレブリミットの牧歌的な音を出して結構な加速をしてくれますが、それだってそんなにスピードは出てません。この速度域の中にしかいないからある程度安全に色々練習できる、っていうのはとても安心感のあることだと思っています。怪我したくありませんしね。

タイヤが安い[2024/3/11 updated]

フルサイズのレーサーでレース前にタイヤ交換だ!ってなりますと、仮にリアだけでも12,000円とかしちゃうことが多いですが、僕のよく使っているiRC iX-09w GEKKOTAの16インチ(通称ミニゲコタ)だと時期にもよりますが9,000円を切るくらいの金額になってることが多いと思います。タイヤサイズが小さいので3/4くらいの値段になることが多いですね。消耗品の中でもタイヤは本番ならしっかりグリップさせたいところだし、この値段差はありがたいところです。

かっこよくてカワイイ

もはや主観の問題ですが、もちろんフルサイズのレーサーはかっこいい。あれを乗りこなしている状態は本当にかっこいいです。

なんですが、ミニモトも結構かっこいいし可愛らしいところがあります。外装デカールのオーダーとかするともっと愛着が湧いてきますよ。デカール作らない純正の状態でもCRF共通のグラフィックで気分はジョー・シモダ、いい感じです。

そんなメリット編でした。あとはカスタム編と「持病」編かな。

CRF125Fっていう楽しいバイクがあるよ。その1

CRF125Fというバイクがあります。カテゴリーでいうと:

  • ミニモト(フロントタイヤ19インチ・リアタイヤ16インチ)
  • ファンバイク(ガチのモトクロッサーとかではない)
  • 4ストローク・インジェクションの125cc

という感じのバイクです。私は直前にBeta X-Trainer(クロトレ)300に乗っていたので似ても似つかない感じのバイクではあります。

僕がいつも行っているオフロードパークSHIRAIだと、ミニモトで楽しんでる人が結構いるんですが、なんとなく自分が乗ることはないんじゃないかななんて勝手に思ってました。

でも実際のところ、クロトレはとにかくパワーもあるんだけどほんとに10分の1も使えてないような感覚だったし、車体の大きさからくる扱いの限界のようなものが早くおとずれるため、いつも乗ったはいいが疲れ切ってました。クロトレをミニホイールにしてみた時に車体のサイズ感はミニモトサイズホールがいいとわかってたのに、なんとなく乗れた気になってフルサイズに戻して、またうまくいかなくてみたいな感じだったんですよね。(後で書きますが、相変わらずクロトレは最高にいいバイクだと思ってますよ)

そんなことを考えていた時にちょうどKX112が出て、仲間の皆さんに「KX112買いたいんですよね」なんて話してみたところ:

とまぁ全力で止められ、その時CRF125Fを持ち込んでたニノさんに「これ今日一日乗ってみてください」と勧められ、どんな感じなんかなと乗ってみた結果:

という感想しか出てきませんでした。当日のことを今でもよく覚えているけど、ショックだった。いつもの沢本線をスイスイ進むことができ、何かが起きた時にもリカバリーも簡単、ハマってしまったとしてもそもそも車体が軽いのでいい状態に戻すのも簡単にできる。何より、「なんだか知らないがめちゃめちゃ粘る」バイクだったのです。なぜこの状態でエンストしない?!?!という感じで、しかもほぼノーマル状態でした。

クロトレからの乗り換えだし、粘らないエンジンのカチ回し系のバイクは僕には無理だよなと思ってもいたので(それがKX112を買わない理由にもなってました)、この粘りのあるエンジンは衝撃的でした。

こんな感じのやりとりしながらも、最終的に奥様も「HONDAで赤だから可愛い」ということで、すぐ新車を買いました。なんせ新車で346,500円税込、安すぎるよな。

クロトレに頑張って乗っていたからこそ出会いもたくさんあったので難しいところですけど、純粋にバイクに乗って上達するという観点だけだったら「悪いことは言わないからこのCRF125Fにして数年頑張って乗ってみ?」と伝えると思います。当時の僕はいうこと聞かないとは思いますが。

40代後半でオフロード初めて、なぜかオフロードパークに通うようになった私ですが、CRF125Fに乗ったことで僕の知ってる場所の範囲はものすごく狭かったんだということもわかりました。日々できることが増えていき、おかげでシンプルに楽しい日になることが多いです。

ナンバー無しの車両を、特にHED方面で乗るのであれば、絶対にお勧めしたい1台です。

気が向いたらまた続き書きます!

2018年のエンデューロライフを振り返る

私にとって2018年は、エンデューロレースを始めてしまうという大きなチャレンジの1年だったわけですが、つい先日Twitterで「#これを見た人は春夏秋冬の4枚を貼れ」という投稿が回ってきましたので自分もどんなものを出そうかと今年の写真などを眺めていました。結果として選んだのはこの4枚でした。
 

なんやかんやでこの4枚に今年が凝縮されていると思いますので、これを使って2018年を振り返っていきたいと思います。

春:日野ハードエンデューロに参加していた!

dirt101.hatenablog.com

 今考えてもこのレースを最初のエンデューロレースに選んだのは、なにか大いなる勘違いだったというか、その後の様々な運命が決まってしまったというか、そんな大きな意味のあるレースでした。

ポエム語りがちなおっさんのTweetの中でも、その時の心情をそのまま伝えているお気に入りがこちら:

ソフト2周という結果なんですが、自分なりに限界を超えたことができたと思うし、日野ハードエンデューロ全体の雰囲気が非常に好きです。秋に行われたミディアム・ハード・G-NET戦も迫力の見ごたえでした。

最初のレースとしてHEDはどうかと思う、というのは冷静な意見だと思います。(本物の)さわやか林道のみを楽しんでいた人がいきなりHEDにでるというのはどうかと思いますが、D山あたりでゲロ林道を楽しんでいた人であればHED初レースも大ありだと思います。

なにしろ私のレースでの目標は、常に「自分なりに決めた目標を達成すること」であって、誰かに勝ちたい、優勝したいというような気持ちは非常に少ないんです。もしかしてHEDはそういう人向きなのかなと思いました。

もちろん、仲間とWEXに出たりもしているので、こちらももちろん楽しいですよ。WEXは本当に敷居が低くて参加しやすいところだと思うので、一回出てみたいな、と思っている人は是非一緒に行きましょう!

 夏:トランポとレーサーを買った!

 
 自走とセローでやってた頃がすでに思い出せない感覚もありますが、ハイラックスとBeta X-Trainerの購入はかなり大きな出来事でした。

ハイラックスはあっというまに7,000kmを超えていて、そりゃ長野方面に三回(爺ヶ岳・GAIA・大町)も遠征に行けば当たり前ではあるんですけど、よく乗ったなぁという感じです。日常の使い勝手も良いので、結構家族と都内に出かけるときなんかでも使っています。調子に乗った結果、最近バックするときに荷台のサイドをガリっとやってしまいましたが。。。基本的にはお勧めのしやすい大きさのピックアップトラックです。最近はバックオーダーを待つ期間も多少はましになってきていると聞いたので、狙っている方は是非!質問いただければ、わかることならなんでもお答えします。

Beta X-Trainerの方は、世にいう「タッケマン事変」で現在ドック入りしております。大町で急遽リアディスクをタケルドラゴンへ、GAIAでは本体ごとタッケマンに貸すことになって、持ち主が乗れない間も活躍してくれていました。

クロトレでも2回レースを走っていますが、まだまだ乗りこなせているとは言えない状況です。でも、例えばガレ場でもアクセルを開けていけば勝手に進んでいってくれる感じや、クロトレの邪魔をしなければ大抵うまくいくという感じは少しわかってきたかもしれません。という矢先にケガしてしまったんですけどね。。。

秋:レース活動が続いていた! 

 9月のWEX勝沼、10月頭のJNCC HARD-G ジャンピンジャック、10月末のCGC信州大町ハードエンデューロに参加し、そのほかにもCROSS MISSION R3 in 白井WEX サンクスギビングGAIA日野ハードエンデューロなどを観戦させていただきました。

ケガをしていなければ、クロスミッション以外は出る気でいたので少し残念でしたけれど、観戦の面白さにも目覚めた感じがしています。

すごいなと思うのは、これらすべてに奥様がついて来てくれていることですね。最近は覚えた単語をとりあえずTwitterで言ってみる活動を精力的に行っている彼女ですが、怪我の時も含めて本当に感謝しております。トランポとして購入したハイラックスの効果もあったと思いますし、長野あたりには定宿もできておりますが、夫の趣味に付き合ってくれているのですから、せめて美味しいものでも食べて楽しんでほしいと思っています。最近は彼女自身も観戦が少し楽しくなってきたみたいですし、TLに流れてくる動画も楽しみにしてるみたいです。

WEX勝沼

WEX勝沼は、奥様が「ゲロマディ」「ゴミ路面」を覚えたレースで、かなりきつい状態の路面に苦しみました。下見しただけでも相当やばい感じがしていたので、とにかく一周回りきろうというのがこの時の目標でした。

 ひどいコンディションだったこともあってか、なんかみんな笑うしかないというような雰囲気になっていて、夜の宴会は肉だけおいてほとんど参加できていなかったけれども、多くの皆さんと知り合いになれて本当に楽しいレースでした!

JNCC HARD-G ジャンピンジャック 

爺ヶ岳JJは、本当にガレの思いでしかありません。レース序盤(というかそこで終わってしまうんだけども)はKoudaiさんに付き添ってもらって、励ましていただきながらひたすらガレ沢を登っていく荒行でした。(この模様はKoudaiさんのBLOGにもあります)

 前日の練習の段階で、とにかくガレ沢だけは走り切ってできるだけ上まで登っていこうと目標を立てていました。あとはマーシャルさんに止められるまで走ろうと。目標は達成できましたけど、圧倒的に練習不足を感じて、日野や白井に行きたい!と強く感じました。

私の中で、復帰したらぜひリベンジしたいハード系レースでした。

CROSS MISSION R3 in 白井

移動用にセローを持ち込んで、観戦に集中です。ラジエターズから初レース参加される方がいたので、ずっとついて回ってました。気迫あふれるファイトで、こちらも楽しませていただきました。途中Holyさんに助けてもらったり、ワンポイントアドバイスもらったり。楽しかったですね!

なんか、このあたりでレース観戦をLive Tweetするというのに目覚めてしまって、レース当日は大量のポストをする(そうするとIT系のフォロワーが減って代わりにオフ系のフォロワーが増えるw)のが恒例になりました。クロスミッションも、X完走を目指して復帰後に是非チャレンジしたいです。

CGC信州大町ハードエンデューロ

そして、問題のCGC大町なんですが、心配していた雨はレース開始までには止んでくれて、多少チュルってはいたもののコンディションの良いレースになりました。のですが、骨折する事態になってしまうんですよね。。。

奥様には罰としてチュールメーカーでおもしろ動画を作って皆様にお詫びするように、と命じられ、すぐにアップしておりました。一泊してから自分で運転して長野から東京まで戻り、次の週に即入院・手術でした。

リザルトを見ても、2周のペースからすれば3周は行けていたんではないかと思うので悔やまれる限りです。運営の方々にはケガのこともあって本当にいろいろとお世話になり、大変感謝しております。結果はケガも含めて散々でしたけど、やっぱりHEDが本籍地だな、と思ったレースでした!

日野ハードエンデューロ

宿泊して全戦観戦してきました。Tweetはかなり多めでしたけど、全部載せたらきりがないのでアルバム辺りで止めておきます。4段ヒルはみなさんもう余裕な感じで、いつかイシユキさんが言ってたように実質2段になってました。そんななかでもG-NETライダーの皆さんの走りは本当に圧倒的で、終始アドレナリンが出まくっていました。

WEXサンクスギビングGAIA

WEX GAIAの詳細については、ボッチさんカルケンさんのブログを読んでもらえると雰囲気わかります。私もチョコチョコ出てきますし。仲間内の総決算ということで、引退する人もいれば初レースの人もいて、みんなでパドックで盛り上がり、表彰式で盛り上がり。きわめて正しい楽しいレースでした。

また、私のクロトレのトラブルにあたり、Twitterでかなりの情報が集まったことも、驚きとともにとてもうれしかったです。エンデューロ業界のいい意味での狭さとあったかさを感じました。

と、まぁこんな感じで週末になると夫婦で出かけていく生活を繰り返し、受験生の娘に呆れられながらも秋は更けていくのでした。

冬:そして骨折を治す!

怪我をしてしまったわけです。骨折です。チタンロッドが埋まっています。5年前にもやっていて、同じところに入れています。手術自体は本当にスムーズで、予後を考えてもとても順調でした。

 それでも、私はまだまだ長いこと乗れないわけです。Dr.イシユキ氏にサプリの情報をもらい、日々ガリガリと接種しておりますが、医者曰く1年かかるということではあるのです。これを半年に縮めて、あわよくば夏前に復帰するのが現在の目標です。奇跡をおこしに行こうと思います。

怪我した奴の言うことではないんですが大事なポイントは、限界に挑戦するわけですからしっかり装具をそろえておく、やばいと思ったらやめる勇気も必要、というところです。怪我したらこうやって乗れない時間を過ごし、仲間が成長するのを見せつけられ、悲しい思いをすることになるのですから。。。

そんな感じの2018年の締めだったものですから、当分はなぜかパドックにいて観戦しているマン(夫婦)になっていると思います。初めてレースに参加するよ、っていう方がいたらぜひ声をかけてください。ボッチで参加するよりもみんなでワイワイやった方がきっと楽しいですよ!私は可能な限り来年もレースを観戦、できるだけ早く参加したいと思っています!

エンデューロ活動を通じて、たくさんの方と知り合わせていただいて、たくさんの学びを頂きました。本当に感謝しております。来年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

トランポ検討記 vol.3:ハイラックスを買ってしまったの巻

ほぼ散財日記みたいになってきてますが、このブログをご覧いただいている方はもう薄々お気づきかと思いつつ、前回までのトランポ検討記で気に入ってしまったハイラックスを購入した話を書きます。

前回までのトランポ検討記は?

結局、前回を書いたのが2月なんですが、

dirt101.hatenablog.com

この直後に 2月中にハイラックスの注文入れてしまってました!紆余曲折の末、納車は7月末だったので、半年とまではいきませんが結構待ちましたね。

前回の記事でかなり興奮気味に細かいことを書いたので、実際に乗ってみてどうか、なんかカスタマイズとかしたのか、実際のトランポとしての使い勝手はどうかなどを書いていきたいと思います。

Zグレードのネビュラブルーです

購入したのはZグレードのネビュラブルーです。購入してからたまに言われるのが、「これってかなりお高いんでしょ?600万とか。」みたいなご意見ですが、実際エスティマのハイブリッドなんかより全然安いっすよ。価格の詳細はVol. 2を見ていただければわかります。これの前はC-Classでしたが、売っぱらって通勤用の軽自動車を買って2台ともローンで払っても以前の1台分より安かった!

f:id:ken-azuma:20180929204743j:plain

ネビュラブルーです

真っ青な感じはアメリカンノーテンキな雰囲気で気に入ってます。基本的にデカイので目立ちますね。売れているのは圧倒的に黒らしいんですが、私は青でよかったかな。

実際乗ってみた感想

 意外に普通に街中でも乗れるので、大きめのセダンの感覚で乗れてしまいます。もちろん後ろの荷台は長いので、ちょっとミラーを気にしてぶつけないかどうか確認してます。(最近はあまり荷台をあまり気にしないように乗るとちょうどいい、と思えるようになってきました。)

以前の車に比べると、どうしてもハンドルの切角が少ないようで、細々と切り返すようなシーン、例えば狭いホテルの車止めとかには向いてません。コインパーキングは多くのケースでは停められますが、後方で荷台をぶつけないかどうかはチェックが必要ですね。

Facebookグループ 

購入にあたってFacebookのハイラックスオーナーのグループがとても参考になりました。非常にアクティブなグループなので、事前にかなり情報を仕入れることができ、ナビなんかの情報もこちらで確認させてもらいました。この場を借りてお礼申し上げます!

www.facebook.com

LINE-X 

生まれ変わってもオーダーする唯一のカスタムポイントとして、荷台の特殊塗装のLINE-Xを紹介します。私はバイクを積載するためにハイラックスを買ったので、ノーマル状態のツルツルした荷台は困ると思っていたし、そもそも荷台そのものに気を使わないといけない状態は避けたかったです。かといって純正のベッドライナーというのを入れてもやはりツルツルした感じで困りそうでした。

www.linex-auto.co.jp

 そんな時専門誌でLINE-Xの存在を知りました。たまにある家屋外装の吹き付け塗装のような感じで、かなりしっかりした塗膜になります。

f:id:ken-azuma:20180929210121j:plain

 これをやったことによって、荷台に対して全く気を使う必要も無くなりましたし、タイヤが滑るというような心配も全くありません。場所によって変わるみたいですが、私の場合は162,000円(税込)でした。見た目も締まるので、とても満足度が高いです。

トラックランプ

f:id:ken-azuma:20180929210859j:plain

前回確認していたように、フルサイズのオフ車をまっすぐ乗せるとなれば、ハイラックスの荷台は長さが足りません。そのため、アオリを開けて走ることになってしまいますが、その際に荷物が後ろに行ってしまわないように囲いをつける必要があります。この囲いと積載のためのランプを兼ねているトラックランプというものがあり、これを購入しました。

www.dirtbikeplus.jp

装着すると、こんな感じになります。ランプが3つ折れになるので、それを荷台にはめてベルトで固定する感じです。

f:id:ken-azuma:20180929211546j:plain

この装備を使えば、フルサイズでもなんとか2台載せることができました。某有名ブロガーのEXCも問題なく積めました。

f:id:ken-azuma:20180929211923j:plain

このランプに何か問題があるとすれば、ラダーとして考えた時にハシゴの棒の間がかなり空いているので、人間が使おうとすると足を踏み外してはまってしまうことがあるくらいです。(一回実際にやってしまいました)

私の場合、これまで使っていた軽トラなどで爪を引っ掛けられるタイプのラダーを人間用に使って、車両用のトラックランプのすぐ左隣に設置して使っています。爪に関して気になるかと思っていましたが、LINE-Xのおかげで気にならず、ゲートの裏のリブ的なところにうまく引っかかってくれるのでいい感じで使えるようになりました。

ゲートが閉まった!

トラックランプは結構便利なのですが、ゲートを開けて走ると問題もあります。

まず、リアカメラを使うことができないので、バックの時に後方がほぼ確認できません。荷台にバイクが載っていると、ルームミラーからはバイクしか見えません。(2台を真っ直ぐ乗せれば、真後ろだけはかろうじて見えるようになりますが。。。)

あとはゲートを開けることで全長がさらに長くなってしまうので、さらに気を使うことになってしまいます。

そんな時、いつもの通りレッスンを受けて帰る時に、積み込みをやっていたところ、「もしかして、思い切り振れば後ろ閉まるんじゃないの?」と先生がアイデアを出してくれました。フロントフォークをしっかり縮めれば全長が短くなるので、その状態でならば持ち上げれば対角線上にハマるんじゃないかと。で、トライしてみたところ:

f:id:ken-azuma:20180929214543j:plain

先生の予想通りハマりました!これはかなり嬉しかったです。これでリアカメラも使えるし、全長もおさえることができて安心です。ランプを設置する一手間もなくなるので助かります。

荷台での固定

荷台にバイクを固定する際、軽トラなんかと違ってフックを引っ掛ける場所に限りがあります。このハイラックスの場合、前後に4つフックをかけられる場所がありますので、それを最大限有効利用することになります。

私の場合、積載の手順はこんな感じです。

  1. ゲートを開けて右後方にトラックランプを設置し、そのすぐ横に人間用のラダーを設置する
  2. エンジンをかけてバイクを乗せて、慎重に荷台まで上げる
  3. 上げてから左前方めがけて車体を傾けていき、最終的にタイヤハウスの前の部分にタイヤを入れる
  4. 右後方の角の内側にリアタイヤを挟むために持ち上げる(面倒な場合は、左前にフロントを突っ込んだ状態でエンジンをかけてトラクションをかけると、ハンドルは限界まで左に切れて、フロントフォークが縮み、リアは暴れた結果角に収まります。最近はズボラにこの方法!)
  5. この状態で実はほぼ左前→右後の固定は出来ています。この状態で一旦マシンを起こしてサイドスタンドをかけ、右前のフックから車体の右フレームに引っ掛けたタイダウンベルトにタイダウンし、車体の右側にある程度テンションがかかった状態でサイドスタンドを上げます
  6. 右フロントフォークにタイダウンベルトをかけて、そこから右前にタイダウンします(フロントフォークを縮めます)
  7. 最後に左後のフックから車体の左フレームに引っ掛けたタイダウンベルトにタイダウンして完了です。この時、車体が垂直に立っているように調整します

 写真で見るとこんな感じです。

f:id:ken-azuma:20181013230739j:plain

高さの関係でキレイに全部が見えずに申し訳ないのですが、固定がどういう状態かはお分りいただけると思います。

ナビ(CarPlay)

実は、ナビは純正を選択せずに、CarPlayが使えるサードパーティ製のものにしました。安かったですし、iOSがversion12 になる時点でGoogle Mapが使えることがわかっていたのも大きいです。それに、CarPlayという仕組み自体に結構期待しているので、自分でも試してみたかったのです。

結論から言うと、これで十分、これ以上必要ってどんなケースなの?って感じています。 

f:id:ken-azuma:20181013231557p:plain

普通にナビとして優秀ですし、Amazon Music なんかとの併用も快適です。CarPlay中は対応していないアプリの利用には制限がかかります(利用するとホーム画面に戻ってしまうし、例えばYouYubeなどで音楽再生していても、Google Mapなどの対応アプリに切り替えると音楽も止まる)が、走行中なので当たり前といえば当たり前です。

iOS12が来るまでは頑張って純正のApple Mapを使っていましたが、これはこれでどうしようもないという感じはありませんでした。とはいえ、やはりGoogle Mapの方が優秀ですね。今後様々なアプリがCarPlayに対応してくれると嬉しいです。

ちなみに、このナビを使ってもバックカメラはつながりますし、ガイドラインも出ます。ステアリングに連動して進行方向を示すオプションだけはつけられないようでした。

 

あれ?と思った点、難点

難点がないわけではないです。もはや「デカイから」というのは気にならなくなっていますが、細かいところで言うと:

エンジンオフでミラーが自動で畳まれない

車体の大きさもあって駐車時に畳んでおきたいケースも多いのですが、いつも忘れて再度エンジンをかけることになります。前のクルマでは自動で畳まれていたのでこれぐらい出来てもいいのになぁと思います。同時期に乗り始めたN-Oneは自動でて畳まれますが、今度は自動でドアロックがかかりません。なんでこんな微妙な設定なんだろな。。。

アイドリングストップしない

そんなにイチイチエンジン止めねぇよ、的な仕様になっておりますw信号停止時もそうですが、少し停車するようなケースでエンジンを止めないといけないのはちょっと面倒ではあります。燃費はだいたい11km/l前後なんですが、エンジンかけたまま停車するとみるみる落ちていきます。

バイクを積んでしまうと意外に荷物が載らない

これはある程度わかっていたことですが、ラダーとランプを載せて、さらに用品を入れたホムセン箱をのせるくらいであれば何の問題もないですが、家族同伴で遠征というようなシチュエーションだと、特に雨に濡らしたくない荷物が多い場合などでホムセン箱(大)をたくさん積めるわけもなく(特にゲートを閉めてバイクを斜めに積んでいる場合は)、積載に苦戦することになります。

その場合は、リアシートを上げて固定し、そこに荷物を置くことができます。タープテントのような長モノや、着替えや食料、プロテクターといった濡れて欲しくないものは室内に頑張って置いてしまうと、何とか遠征の荷物にも対応できます。

これ以上積載したければルーフキャリアなどを導入することになりますね。これもベースキャリアとキャリアを買って、しかものせてから固定してとなると、出費も手間もかなりのものですね。キャリアはかなり細かくFUNAIさんが書かれてます。コストもまぁまぁかかるので、乗車が二人までであれば今のままでいいかなと思っています。

funairacing.hatenablog.com

 

基本的に大満足している!

基本的に大満足しています!目立ちますし、商業車感も全く感じません。個人的にはG-Classなんかと並んでも「俺の方が楽しんでっから」くらいの気分でおります。ワートホグ+ペリカン的な感覚(わかる?)で乗ってますね。

自走をやめてみると、本当に体力的にも負担がなくて、これなら遠出しても問題ないなと思えるようになりました。もちろんハイエースに代表されるワンボックスの利点は間違いなくあると思いますが、ちょっと違うものを求める向きにはピックアップトラックなんていかがでしょうか?おしまい。

Beta X-Trainer 250 (MY18) に乗り始めましたの巻

唐突ではありますが、ついにBetaに手を出してしまいました。RR2Tなどトップのレースグレードではないですが、ほんまもんの「2st」「レーサー」です。いきなりどうした、アズマケン! 

なんでクロストレーナーを買ったのか

まず、クロストレーナー購入前の時点でKTM1190ADVを持っていました。なんですが、このところの週末は完全にオフロード生活リズムになってしまって、ツーリングはおろか全くオンロードでバイクに乗ることはなくなってしまいました。ADVをオフで使う事だってできるわけですけど(数回やったけど)、どうしたって倒しってしまった時の引き起こしもあり、200kg超の巨体はそう簡単には起きてくれません。セローのペースで倒してたら、体力がいくらあっても続かないでしょう。

f:id:ken-azuma:20180906213608j:plain
<いいバイクだったよ、ADV。すまん、でも俺には重かったんだ。。。>

なので、ADVを手放す決意をしました。色々聞いてみると、KTMは全体的にリセルバリュー的にきつい部分があるようです。そんな時、Facebookで私がADVを売ろうとしていることを知った知り合いが興味を持ち、最終的に買ってくれることになったのです。本当に助かりました!ADVもとてもいいバイクだったので、ぜひ可愛がっていただきたいです。

ところで、もう一台の所有バイクであるセローはとにかく素晴らしいバイクだと思います。本当になんでもできる。けれども、私の下手さ具合と相まって、倒した時の引き起こしが続くとかなりしんどいと感じるようになってきました。私の場合パワー不足を感じるとかいうよりも重さでした。そこで、「なんでもできるわけではないが、軽くて瞬発力の走りに徹したレーサー」を手に入れることを検討することになりました。

f:id:ken-azuma:20180906213919j:plain
<セロー、今でも一番信頼できるのは君なんだ、そうなんだけど。。。>

しかし、基本的にオフレーサーは「ピーキー/シート高もすごく高い/扱いにくそう」というようなイメージがありました。しかも私の場合、自走のことも考えないといけないので必然的に国産車が大人の事情で候補から消えることになります。周囲を見渡して見ると、圧倒的に使われているのは2st/4st問わずのKTM FreeRideです。フルサイズレーサーということではないが、レーサーに準じたパワーと扱いやすさを持っていて、私も当初これを勧められました。

なんですが、知り合いのマシンを見ているとブレーキなど結構トラブルもあるようで、かつ現在は250Fという4stモデルになるものの、日本にほとんど入荷していないというような状況でした。また、4stだとセローとの境界線も曖昧になるだろうとも感じていました。(実際ハスクのFE250とかなら明確に違っていたと思いますけど)かといって2stのFreeRide250Rはすでにカタログ落ちしています。

 そこで、Betaが候補に上がったんです。正直、私にはスペックとか微妙な違いとか全くわからないし、おそらくサイズの大きいレーサーに乗るなら車高のような問題はどれも同じだろう、それなら「実際に乗っている人たちが1番楽しそうなやつにしよう」と思っていました。

クロストレーナーってどんなバイク?

何故かエンデューロ界隈、特にハードエンデューロライダーには「ドラゴン」と呼ばれています。私は他のレーサーにまともに乗ったこともないので、あくまで初心者目線でどんなバイクなのか(どういうイメージなのか)を書いてみます。

まずBetaというメーカーですが、トライアルバイクで有名なメーカーみたいです。オフロード始めてみて、それまでバイクに長く乗って来たにもかかわらず全く聞いたことがない、あるいはこれまでみてきた雑誌などで登場しないメーカーが沢山あります。ガスガス、シェルコ、フサベル、tmあたりも全く知りませんでした。Betaもその一つでした。(思えば、読んでる雑誌も完全に変わってしまいました)


<これがクロストレーナーMY18!>

実は、セローに乗って一度だけ「Beta祭り」というイベントに出たことがあります。過去に購入したバイクもイベントの影響ってかなり大きくて、KTMBuellも小規模ながらかなり盛り上がっていました。Beta祭りも、スクール(ここでウブカタジャパンと知り合いました。先生をされていました。)あり、デモンストレーション走行あり、フリー走行ありと盛りだくさんのイベントで、本当に皆さん楽しそうでした。白井修行僧の皆さんのテントに混ぜて頂き色々な話を聞かせていただいて、もしかしてクロストレーナー(以下クロトレ)は次に乗るのにありじゃないか?と思って来ていました。その時はまだまだ先のことだろうと思っていたんですけど。 

せっかくの試乗の機会があるのにこの日は時間もなくて試乗せず(自走で白井は遠かった!)帰って色々調べてました。でも、たいてい書いていることには実感はなくて、そういうものなのかー、多分2stだからパワーあるんだろうな、くらいの感じでした。

その後決定的だったのは日野ハードエンデューロの練習で日野カントリーで転けまくった結果、とにかく少しでも軽いバイクじゃないと体力がもたない!感じたことでした。私の場合、諸事情で右肩が上がらず右腕に力が入りにくいのもポイントでした。クロトレはカタログでは100kg切ってます。私の実感値としても、やはりセローと比べて断然に引き起こしや取り回しで軽いと感じました。もちろん転ばせない方がいいわけですけど、練習においてはやはり安心感があります。

 何より、購入の理由のところにも書きましたが、乗っている人たちが楽しそうなんです。FUNAIの皆さんもそうですし、数が少ないから目立つというのもあるかもしれませんが、なんか楽しそうだなと思いました。自分が一番最初にやって(しまった)ハードエンデューロ勢に多いのもポイント高いです。皆さん上手いんだと思うんですけどね。

そして購入へ!

そんなこんなで、日野ハードに参加してしばらくした頃に気持ちは固まり、Beta祭りで知り合ったウブカタ・ジャパンさんに相談して各種ガード類などをセットしていただき、我が家にクロストレーナーMY18がやって参りました!

f:id:ken-azuma:20180906215051j:plain

f:id:ken-azuma:20180906215153j:plain<まだ傷ひとつない納車時のクロトレさん。軽トラ借りて引き取りに行きました。>

で、もちろん乗ってみるわけですけれども、最初のうちは2ストロークそのものに慣れるのが大変なのと、レーサーそのものに慣れることの二重苦でちょいと後悔しそうになりました。。。というかしましたw 後でも書きますが、いかにセローでズボラに乗っていたかを全ての側面で思い知らされることになります。

まずは、やっぱりちゃんとわかってない2ストローク車の扱い。買ってすぐにまだトランポがない状態で、給油のためにガソリンスタンド行こうとして走り出したら、いきなり自宅前でモモモモモモ、ストン。。。と被って止まってしまうというやつです。2stの洗礼、とお友達には言われましたが、全くその通りです。セローでも外したことのないプラグを、納車時の工具で泣きながら外して、これまた納車時におまけでもらった6番のプラグに交換しました。今思えば、夜ということもあってできるだけ吹かさないように、セローのノリでエンジンかけてすぐに動き出したのが問題でした。2stの皆さん、始動時に別にイキってパインパインやってるわけじゃないということを身をもって理解した夜でした。。。それ以来、しっかり温めてから数回しっかり吹かして、アクセルについてくることを確認してから動かしています。トランポに乗せる時なんかも、これやらないとひどい目にあいますね。

これも2ストというかキャブ車あるあるですが、燃料コックがある!ので、基本的には停車時にはOFF/始動時にONなんですけども、まぁ忘れてOFFのまま走り出して無慈悲に止まったりするわけです。

ある時なんか、自走で帰宅途中になんかおかしいなぁと思って見てみると、信号で停止した車体の下からボトボトガソリンが吹き出てる!なんじゃこりゃ!と思いながらとりあえずガソリンスタンドに入り、ウブカタさんに連絡してとりあえずの対処を聞きながらだましだまし、燃料タンク開けて見ながらそろそろ家まで帰ったこともあります。ガソリンスタンドのおじさん、「せっかく入れた分、そのペースなら5分くらいで吹いてなくなりそうだね」と笑ってました!この日は猛暑だったんですが、タンクの圧力が高い状態でうまくタンクキャップのエアーが抜けていなかったらしく、おそらくその上転倒などでキャブにゴミが入ってフロートが動いてしまい、ボトボト垂れる事態になってしまったようです。その後再発はなく、タンクキャップも交換してことなきを得たのですが、なかなかビビりました。

そんないきなりお茶目なクロトレさんですが、多少(ホントに多少ね)乗れてくるともちろんいいことがかなりありますよ! 

気に入っているところ 

軽さ

やはり、この軽さはホントに助かります。最初の練習から、案の定操れてないこともあってたくさんコケてますけど、引き起こしは本当に軽い!駐車場でエンジンのかかっていない状態で押しただけでもわかる軽さです。車体の精度がかっちりしているから動かす時に軽く感じるところもあるかもしれません。

パワーと走破性

で、一捻りパワーすごい!1速でラフに開けるとそれだけでフロントが浮いてきますし、3速ぐらいまでそんな感じが続きます。あくまでもセロー比なんで他の2stと比べてはなんとも言えませんが、急激にパワーが取り出せる感じがします。

また、Beta乗りの皆さんには若干不評なサスに関しても、私のレベルにはものすごいレベルアップで、これまでだったら丁寧にゆっくり走破していたようなガレ場でもとりあえずある程度の速度で走っていればいなしてくれる感じがあります。なかなかビビって開けられないんですけどね。

加えて、強烈にブレーキが効きます。まだまだリアはうまく使えてませんが、フロントが猛烈に効くので、多くの場所では1本指で制御しないと強すぎるくらいの感じです。

スタイリング

ここはもちろん好みの分かれるところだと思うんですけど、僕は赤くなったこの年式のモデルはかっこいいと思いました!日野ハードの時300に乗られている方がいて、いいなーと思いながら写真を撮ったのを覚えてます。ちょい前の世代のRR2Tみたいな感じに見えます。セローは乗りやすさのためにキュッとコンパクトになっているわけですが、クロトレのしっかりフルサイズ感のある車体はかなり気に入ってます。あとはライダーが格好良く見えるように走らせないといけません!

2ストの粘り、2ストの音

一説には「クロストレーナーはセローの上位互換」みたいな話もあるんですが、当初私にはなんのことだかさっぱりでした。確かに、ハンドルの切れ角はセローとまではいかなくても深い方だと思いましたけど。ちょっとでも実感したのは、ガレ場の登りとかで、あぁもうだめだ失速する!というような状況でも「モモモモモ」言いながらなぜかエンストしないんですよね。他の2stに乗られている方に乗ってみてもらうと、やっぱり粘りがある!という感想が多かったのでやっぱり特徴的なんじゃないかと思います。それがわかってからは、一種セローに感じていた安心感のようなものを感じて、安心して登れるようになったんです。(課題はしっかりアクセルを開けて勢いよく登る方のやつ)この感じはすごく気に入ってるところです。

あとは、なんというか、やっぱり2stらしい甲高い排気音がするのは精神的に良いですね。以下自粛。

オーナーはみんな楽しんでいる

 繰り返し言ってるこのポイントは本当に大事です。楽しんでるってことは、色々な要素があるわけで、まず情報がある程度手に入ること。TwitterなんかでもBeta、特にX-Trainer関連の情報は手に入りやすいですね。

あとは、信頼できる「実際に走っている人がやっているショップ」が多いこと。私の行ってるウブカタ・ジャパンさん、仙台のトップハードエンデューロライダー、なのに僕のような素人に色々親切に教えてくれるAD/tacさんのStrange Motorcycleさん、多くのエンデューロライダーが信頼を寄せる和田屋さんなど、ショップの方が実際にレースに参戦しているようなお店で取り扱われています。なので、整備の方向性やアドバイスもとても実用的なものなんです。そんなショップに支えられてオーナーは楽しんでいるわけです。

メーカーとしてのBetaさんは一度だけBeta祭りでお世話になったくらいで中の方もよく知らないのですが、在庫があればすぐにパーツも届くみたい(これ大事。KTM時代に身に染みた。)ですし、ディーラーネットワークもしっかりしています。オンロードのバイクとは違うノリですけど、楽しむ中で多くの人が信頼しているメーカーでもあると解釈しています。本国がしっかりしていても、国内の販売代理店がいまいちだとダメな時もある(自分に言い聞かせつつ。。。)ので、その点も安心なんじゃないかと思います。

ちょっと困るところ

 乗ってて困るところがもちろんないわけじゃないです。すでに最初の洗礼のところで書いたものが多いですが。

コケるとガソリンが漏れる

キャブ車の運命で、コケると漏れます。なので、冷静にコックをOFFにする必要がありますが、これもこけて焦っていると忘れてそのまま走り出し、やっぱり無慈悲にストンと止まります。当たり前なんですけど。ガソリンコックにわかりやすい大きな色のついた取手でもつけようかな。

振動がすごい

びっくりするくらい振動がすごいです。自走していた時なんかは、ケツや内股の皮がめくれたんじゃないかと思いました。KTMなんかはバランサーがうまくできてるのかそんなに振動しないという話も聞くのですが、レーサーはこういうもんなんだと思い諦めてます。

レーサーらしく気を使わないといけない(ズボラできない)

ここはとても大事なんですが、セローの時はとにかく適当な操作をしていたとしても挙動が穏やかなので、なんやかんやで吸収して前に進んでくれるようなところがありました。ところが、ブレーキが効く/パワーがある/軽いということで、一つ一つの動作を丁寧にしないとすごくギクシャクするし、乗ってるライダー側も疲れます。今までもできていた方が良かったことにごまかしが効かなくなるという意味では、養成ギプスみたいなところもありますね。セローならその重みを生かしてトラクションがかかっていたようなところも、しっかりポジションを合わせないといけません。

結局気に入ってるのだ! 

色々書きましたが、なんやかんや厳しいところがあっても、そのほとんどはライダーが状況に慣れておらず、スキルが足りないから。スタイリングも含めて僕はこのバイクが気に入っているんです。少しずつ安心感も感じられるようになってきたし、 これから長い付き合いになるんじゃないかと思います。

f:id:ken-azuma:20180907142930j:plain
<傷がつくたびにステッカーが増えることになっております。タイヤはVE33sに!>

そうそう、トラックのゲートも閉めることができたし!おっと、そのネタは次回にとっておきます。